■健康寿命を延ばすためには?
健康寿命を延ばすカギは『フレイル予防』です。『フレイル』とは、健康な状態から介護が必要な状態になるまでの中間の状態。虚弱な状態のことです。フレイルには、身体面、精神面、社会面など多くの要素が影響しています。例えば、加齢や慢性的な病気に加え、身体・精神的な機能の低下や社会経済的変化の影響、虚弱、高齢期特有のライフイベント(配偶者や友人との死別、定年退職)など、さまざまな要素が互いに影響し合って引き起こされます。
左の図は、フレイルが生じて、だんだんと介護が必要な状態へと移行する悪循環を表したものです。悪い状態が悪い状態を生み出し、連鎖する悪循環となり、そのままにしておくと介護を必要とする状態へと移っていくことになります。そのため、この悪循環を断ち切ることが大切です。
※図は本紙参照
■フレイルは改善、予防できます
【改善】たとえフレイルの状態になったとしても、元の健康な状態に戻ることができます。
【予防】フレイル予防に大事なことは、フレイルの兆候に早めに気づき、必要な手立てをすることです。フレイルを放置せず、適切に予防することこそ、いつまでも元気で自分らしく生きること、健康寿命を延ばすことにつながります。
フレイルを予防するためには、次の「3つの柱」を普段の生活の中で意識することが大切です。
この「3つの柱」のうち1つでも傾いたり欠けてしまうと、「元気な体と心」を保つことが難しくなります。フレイルを予防するために、日常生活の中でこれらに対する取り組みを心がけましょう。「今さら始めても遅い…」ということはありません。いつまでも元気で自分らしく生きるために、できることから始めましょう。
問合せ:長寿介護課地域包括支援担当
【電話】62-3128
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