毎年11/10~11/16は、アルコール関連問題啓発週間です。
不適切な飲酒は本人の身体や精神を害するだけでなく、家族や周囲に深刻な影響を与えます。正しい知識を身に付け、健康的な生活を送ることができるようにしましょう。
■適切な飲酒量を知りましょう
厚生労働省は節度ある適度な飲酒を1日平均純アルコールで20ℊ程度と定義しています。また、生活習慣病のリスクを高める飲酒量を、男性は純アルコール40ℊ、女性は純アルコール20ℊ以上としています。
お酒を飲むとすぐに赤くなってしまう方、女性や高齢の方などは、より少ない飲酒量とすることが推奨されています。
◇純アルコール20ℊの目安
■アルコールが心身に及ぼす影響を知りましょう
◇身体への影響
適量を超えた飲酒は、生活習慣病のリスクを高めます。アルコールによる肝障害は、アルコール性脂肪肝→肝硬変→肝がんへと移行します。
習慣的に飲酒する方は、適度な飲酒と休肝日を設けましょう。また、定期健診を受診し、アルコールによる健康障害の早期予防・早期発見が大切です。
◇精神への影響
過度に常習化した飲酒は、アルコール依存症を発症することにつながります。アルコール依存症は、大量のお酒を長期にわたって飲み続けることで、お酒がないといられなくなる精神疾患の1つです。
アルコール依存症は、体からアルコールが抜けると、イライラや不眠、頭痛、吐き気、下痢、手の震え、発汗、頻脈、動悸などの離脱症状が出てきます。それらの症状を抑えるために、またお酒を飲んでしまうということが起こります。その影響が精神面や身体面にも表れ、仕事ができなくなるなど生活面に支障が出てきます。
アルコール依存症は、飲酒のコントロールができなくなる精神疾患であり、お酒を飲んでいれば誰でもなる可能性があります。しかし、そのことが理解されず、本人の意思が弱いと誤解されることがあります。アルコール依存症の専門的な医療機関への受診や、自助グループに参加することが大切です。断酒するためには、正しい方法を専門家と相談することが成功への近道になります。
■アルコール依存症のリスクをチェックしてみましょう
簡単な質問に答えることで自分の飲酒習慣がどのような状況にあるのかを確認できます。
「こころの体温計アルコールチェックモード」
※詳しくは、本紙に掲載の二次元コードを読み取ってご覧ください。
■一人で抱え込まずに相談しましょう
自分の飲酒習慣、飲酒による心身の悩み、家族や周りの方の飲酒問題などについて、一人で抱え込まずにご相談ください。
問合せ:
・健康について…北杜市健康増進課【電話】42-1335【FAX】42-1123
・アルコール依存症について…山梨県精神保健福祉センター【電話】055-254-8644
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