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特集 シリーズ まちづくり VOl.42

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山梨県南アルプス市

■ライフステージを通じた途切れのない支援の推進
◇一人ひとりの成長・発達に寄り添う
南アルプス市では、子どもたちが、乳幼児期から成人期までの一貫した支援により、自分らしく健康で幸せに暮らせるよう、保健・福祉・教育等の分野が連携し、子ども一人ひとりの成長・発達を支える「途切れのない支援」に取り組んでいます。
令和4年度には、「こども家庭相談課」を新設し、複数の専門職員を配置して、早期の支援、特に幼少期からの支援に力を注いでいます。

◇多様な子どもたちへの発達支援
文部科学省の調査によると、全国の小中学校の通常学級に在籍する児童生徒の中で、学習面、または行動面で困難を示す子どもが8・8%に上っています。
本市においても、特別な支援を必要とする子どもたちは、年々増加傾向にあります。また、子どもから大人まで、発達障がいや愛着障がい、貧困や孤立、虐待などのさまざまな要因で、社会とのつながりや人との関わりに悩む人は少なくありません。
こうした特性は、集団で過ごす保育や教育の場面で早い時期から捉えられることがあり、早期の支援が大切とされています。
子どもは、乳幼児期や学齢期などの各段階で、ことばの発達や対人関係、社会性などの基礎を形成していきます。しかし、生まれつきの個性も育つ環境も、子どもによって異なり、誰もが年齢に応じて同じように成長するとは限りません。このため、子ども一人ひとりの多様性を尊重した支援が重要になります。

◇日々過ごす場でのより良い関わりを
こども家庭相談課などの窓口では、子どもや子育てに関する相談に応じ、子どもと親の関わり方や、通園・通学先での生活に対する支援を行っています。
また、保健・福祉・教育等の関係者により構成される「南アルプス市途切れのない支援連携会議」を通じて、「その子なりの成長発達を大切に」、「子ども自身が乗り越えるのでなく、まわりの環境を整える」、「問題点でなく興味や強みに目を向ける」、「保護者とともに考え、成長を喜びあう」といった支援の考え方を掲げ、現場の保育士や教職員への研修にも取り組んでいます。
今後も、子どもたちが日々過ごす園や学校が、誰一人取り残すことなく安心な居場所となれるよう、より良い関わりが途切れることなく、つながりあうことを目指し、活動していきます。

◇ライフステージを通じた途切れのない支援ってどんなこと?

〈縦の連携〉
就学・進学などで次のステージに円滑に移行するための支援の引継ぎなど

〈横の連携〉
保健・福祉・教育等の多機関・多職種が連携・協働して、子どもと家庭を包括的に支援

〈日々の関わり〉
毎日を過ごす園や学校での適切な関わりや配慮
大人との信頼関係の構築など

◇気になることや心配ごとがあったらこども家庭相談課にご相談ください
子どもの様子や子育てのことで気になることや不安なことなど気軽に相談してください。

〈例えばこんなこと…〉
・こだわりが強い
・友達とうまく遊べない
・落ち着きがない
・学校・保育所に行きたがらない
・集団活動に参加できない
・新しい環境になれにくい
・予定外のことに戸惑いが大きい
・不安感が強い
・育児をする上で経済的に厳しい
・子どもを叩いてしまうかもしれない
・相談できる人がまわりにいない

- 専門職のスタッフが相談に応じます -
社会福祉士、精神保健福祉士、公認心理師、保健師、保育士

◇このほか、途切れのない支援を広げるため、次のような取り組みをしています
〈市民への普及啓発〉
子どもをめぐる社会の動きや発達支援等に関する講演会
〈保護者への支援〉
子どもとの関わりを学べる場や親同士で語れる場づくり
〈支援者の人材育成〉
子どもに対する理解を深め支援の考え方を学ぶ研修

問合せ:こども家庭相談課
【電話】282-6049

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