◆災害に備えた水の確保 〜いざという時のために〜
能登半島地震のあと、災害時の備えに不安を感じた方も多いと思います。今回は、災害に備えた水の確保方法や本市での水道施設の地震対策をご紹介します。
◇災害に備えた水の確保
災害発生後は、救援物資が届くまで72時間がかかることを想定し、1人あたり最低3日分、9リットルを確保することが推奨されています。1日3リットルの内訳は、飲料用として2リットル、調理用として1リットルになります。できれば7日分(21リットル)を備蓄すると安心です。
◇ローリングストック法で上手に備蓄
飲料水の備蓄方法としては、普段から少し多めに備蓄し、使った分だけ新たに補充する、「ローリングストック」という方法があります。
◇水道水で備蓄ができます
水道水を保存する場合、保存期限の目安は常温で3日程度、冷蔵で7日程度とされています。保存方法は清潔でふたができる容器に、いっぱいまで水を入れて、空気に触れないように密閉して保存してください。
◇南アルプス市の地震対策
皆さまが使用している水道水は、水源から浄水施設、配水池、基幹管路などの水道施設を通って家庭まで届けられています。地震でこれらの水道施設が壊れると、断水する可能性があります。上下水道局では、災害時に安全な水を安定して皆さまに届けるため、浄水施設や配水池の耐震化のほか、基幹管路を地震に強い耐震管に取り換えるなどの工事を計画的に行っています。
◇基幹管路の耐震化
上下水道局では、基幹管路(導水管、送水管、配水本管)を、年間でおよそ3kmずつ耐震管に取り換えることを目標としています。耐震管は、衝撃に強い素材で、管のつなぎ目に伸縮性と抜け出し防止機能があるため、地震発生時に壊れにくく抜けにくい仕組みになっています。現在、基幹管路の約39%が耐震管への取り換えを完了しています。
◇配水池(水の倉庫)
市内には、配水池が36か所あります。平常時の配水池は、安定した飲み水を各家庭に届けるために、一時的にためておく水の倉庫の役割をしています。
浄水施設で作られた綺麗な水は、各地の配水池にためられ、基幹管路などを通って各家庭に送られています。
大規模な災害が発生した場合には、これらの配水池は給水所となります。
◇給水車
上下水道局では、給水車2台と大型給水タンクを常備し、断水時には各地区の避難所などで水を供給します。また、非常用給水袋などの防災用品も備蓄しています。
◇容器や台車などを用意しましょう
災害時、給水所で水をもらう時に備えて、リュックサックや台車、空のペットボトルやポリタンクなどの容器を用意しておきましょう。水の持ち運びが楽になります。
災害は、いつ、どこで、どのように起こるか分かりません。
また、南海トラフの大規模地震は、今後30年以内に70%から80%の確率で発生すると予測されています。
上下水道局では、災害時における水道施設の迅速な復旧のため、さまざまな備えを行っていますが、災害の規模によっては全面復旧までに一定の時間を要します。そのため、皆さまにも可能な範囲で、災害に対しての備えをお願いします。
※詳細は本紙P.2~3をご覧ください。
問合せ:上下水道局総務課
【電話】282-2082
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