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健康いきいき情報~ 冬の水分摂取 ~

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山梨県富士川町

今月の担当は金澤知子保健師です

最近、水分摂取をしていますか?夏場は熱中症予防のために、意識的に水分を摂取をしていた方が多いと思います。しかし、寒くなると汗をかく量が減り、のどの渇きを感じにくくなったり、トイレが近くなるからと、様々な理由で水分を摂取する量が減ってしまいます。
私たちは普通に生活しているだけでも、一般的な成人の体型の方で、1日に2.5ℓもの水分が失われます。一方、食事や体内で作られる水分は、1.3ℓだけなので、残りの1.2ℓは飲み物から取り入れる必要があるのです。
さらに次の点でも、水分摂取は重要とされています。

◆感染症予防
風邪やインフルエンザなどの原因となるウイルスは、乾燥した状態で活発に活動します。反対に湿度が高くなると活動が低下します。このため、室内を加湿することは効果的です。さらに、水分を摂ることで喉や鼻の粘膜を潤し、ウイルスの侵入を防ぐことができます。また、侵入したウイルスを痰や鼻水によって体外に排出する作用を助けてくれます。

◆脳梗塞、心筋梗塞予防
冬場には脳梗塞や心筋梗塞の発症が増えます。これは寒くなって血圧が上昇することも一因ですが、水分補給も大いに影響しています。水分が十分摂れていれば、血液はサラサラ流れてくれます。しかし水分摂取が少ないと、血液の粘度が上がり、ドロドロの血液になってしまい、血管が詰まりやすくなってしまいます。その結果、脳梗塞や心筋梗塞を引き起こす危険性が高まります。脳梗塞や心筋梗塞予防のためにも、水分摂取は重要です。

◆脱水予防
からだの中の水分量が5%減少すると、脱水症状や熱中症などの症状が現れます。10%減少すると、筋肉が痙攣したり、循環不全が起こります。さらに20%減少すると、死に至る危険があると言われています。
冬場はエアコンやこたつ、電気毛布などを使用することで、空気も体も夏場より乾燥します。このため、からだの中の水分量を維持するために、意識して水分摂取を行うことが大切です。

◆あと2杯、水分を摂りましょう
のどの渇きは「脱水」が始まっている証拠です。のどの渇きを感じてからではなく、渇きを感じる前に水分を摂ることが大切です。
実は、入浴中や就寝中にもたくさん汗をかいています。このため、入浴後と起床時には特に水分が不足しがちです。入浴後起床時の「あと2杯」の水分を摂る習慣を身につけましょう。
また、水分の中でも、アルコールやコーヒー、緑茶などはカフェインが多く含まれており、利尿作用が強いです。せっかく意識して水分を摂っても、尿として排出される量も多くなってしまいます。水分摂取のためには水や麦茶、ほうじ茶などが好ましいです。
夏ばかりでなく、寒い季節にも、健康のために水分を意識して摂りましょう。

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