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食でめざそう!家族のえがお

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山梨県富士川町

《トマト作り60年!》

◆トマトの歴史
さまざまな種類が栽培され、その美味しさだけでなく、栄養豊富な野菜として、食卓にはかかせない存在のトマトですが、その原産地は、南米ペルーを中心としたアンデス高原だといわれています。
日本にトマトがやってきたのは、江戸時代で、最初は青臭さや赤い色が敬遠され、観賞用として栽培されていたそうです。
食用としての利用は、明治時代以降で、洋食文化の広まりや、新たな品種の登場により、第二次世界大戦以降に需要が拡大しました。

◆平林のトマト
現在、最も身近な野菜として普及しているトマトですが、平林地区が、歴史あるトマトの産地だということをご存じですか?
昭和36年、戦後の社会において、農業の生産性向上と農村地域の発展を図ることを目的に、「農業基本法」が制定され、適地適作農業が奨励されていました。
当時、農村には若者も多くいて、活力があり、全国各地にはさまざまな作物の産地形成が盛んに行われました。
こうした中、山間地の平林地区に適した収益性の高い作物を導入したいということで、南巨摩農業改良普及所に地元農家が相談したところ、標高が高く、夏の昼夜の温度較差が大きいことから、トマト生産の適地とされ、産地化に向けた取り組みが始まりました。

◆研究会の設立
昭和37年4月、生産者研究会を立ち上げ、栽培技術の普及、さらには、地域活性化を目指し、活動を始めました。
「こんな山間地でトマトなんかできない」など、新たな作物の普及には苦労もありましたが、創設メンバーの信念と努力により、品質の良いトマト作りの技術が徐々に地域に広まりました。
最盛期の昭和48年には、生産者120人、栽培面積7ha、出荷箱数11万箱となり、県下有数の産地に成長しました。

◆受け継がれる技術
現在も、平林地区では生産者数は減少したものの、トマトの生産が盛んに行われています。
研究会の活動も受け継がれ、長年の経験で培われたおいしいトマト作りの技術が継承されています。
平林のトマトは、食感がしっかりしていて、味が濃いことが特徴で、一度食べるとほかのトマトが物足りなく感じてしまうほどのおいしさです。
平林地区の里山の原風景とともに、トマト作り60年の歴史を感じながら、平林産のおいしいトマトをぜひ皆さんもご賞味ください。

◆採れたて新鮮!平林トマトの販売会
日時:8月31日(土)午前9時~(なくなり次第終了)
場所:平林交流の里 みさき耕舎(平林2335番地1)

問い合わせ:産業振興課 農林振興担当
【電話】22-7202

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