■肺を鍛える…肺トレについて
▽肺は何をする臓器なのか?
私たちは酸素がなくては生きていくことができません。酸素は呼吸によって肺の中に入っていきます。また肺はいらなくなった二酸化炭素を体の外に出す働きもします。肺の中で酸素は血液に入ります。そして酸素を含んだ血液は、心臓から全身へと送り出されます。全身の各細胞で酸素は栄養素と結びついて、エネルギーを作り出します。このとき二酸化炭素が発生します。二酸化炭素を多く含む血液は肺に戻ってきて、酸素と交換されるのです。ところが肺炎などで肺の機能が低下すると、血液に十分な量の酸素を送ること(酸素化)ができなくなります。そのため、酸素吸入を行って、より多くの酸素を肺に送り込む必要があります。さらに重症化したときは人工呼吸器を使います。
▽口すぼめ呼吸で息切れが改善する-肺トレ
肺トレでまず覚えてほしいのが呼吸法です。健康な人でも、長い階段を一気に駆け上がるなど激しい運動をしたときは息切れを感じるでしょう。激しい運動をすると、安静にしているときよりも多くのエネルギーを必要とします。エネルギーが増えると、それだけ酸素が必要になり、脳が「もっと息をするように」と命令するので、息が切れるのです。こうしたときは、肩を上げ下げしたりして、息を整えます。肩を上げ下げすると、ストレッチ効果により肋間筋が動きやすくなるので、たくさん空気が吸えるようになるのです。
呼吸を楽にする呼吸法は、さまざまあります。その1つが、肺トレ「口すぼめ呼吸」です。昔から、呼吸を楽にするために行われている呼吸法ですが、高齢の人が行っても、呼吸を楽にする効果が期待できると思います。口すぼめ呼吸は、鼻から息を吸った後、口をすぼめて長く息を吐きます。
『長生きしたけりゃ肺を鍛えなさい』
著者:宮崎雅樹
■10月の診療体制
10月より木曜日は毎週診療を実施します
※受付時間は、診療時間の30分前となります
※土曜日診療(田邉医師)
内科、外科、小児科、小児外科
・10月12日(土)午前中
・10月26日(土)午前中
エコー検査
・10月10日(木)午前中
問合せ:【電話】28-7510
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