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能登半島地震災害派遣レポート #能登にチカラを!(1)

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山梨県山梨市 クリエイティブ・コモンズ

令和6年1月1日16時10分、石川県能登地方においてマグニチュード7.6(暫定値)の地震が発生し、石川県の志賀町及び輪島市で震度7を観測したほか、能登地方の広い範囲で震度6以上の揺れを観測しました。
住宅被害は全壊8,181棟、半壊15,674棟にのぼり、今も4,777人が避難生活を送っており、3,950戸で断水が続いています。
市では、震災直後に段ボールベッドや飲料水といった物資の支援を行ったほか、保健師を石川県輪島市に派遣するなど、これまで延べ8人の職員を被災地へ派遣しました。派遣職員が被災地での経験や感じたことについて報告します

1月8日に、一般社団法人山梨県トラック協会峡東支部と連携し、早朝から市職員88人が集まり、段ボールベッド300セット、ペットボトル飲料水8,400本をトラックに積み込み、その日のうちに被災地へ送りました。

■石川県輪島市へ保健師を派遣
派遣期間:1月5日~9日 2人
市では、震災発生から1週間後の1月5日から9日まで輪島市の医療支援に2人の保健師を派遣し、感染者用避難所の設置と運営に従事しました。

■避難所での健康管理の大切さ
派遣当時、輪島市では1万人以上が避難所で過ごしていました。慣れない生活を送る中で体調を崩したり、感染性胃腸炎や新型コロナウイルス、インフルエンザなどの感染症にかかる人が増えている状況で、避難所での健康管理の大切さを実感しました。
避難所生活の健康面での心配事として、感染症の蔓延、内服薬の不足による持病の悪化、エコノミークラス症候群の発症などがあります。
避難所での健康を維持するために、自分で出来る健康管理として、

(1)意識して水分や食事をとること
(2)適度な運動を続けること
(3)手洗い、マスクの着用などの感染対策を行うこと
(4)規則正しい生活を送ること
(5)医療支援チームに相談して持病の薬を飲み続けること

が大切になります。
また身近な人とのおしゃべりも、不安を解消したり、体調不良の早期発見につながります。

■山梨県災害派遣チームとして石川県珠洲市へ職員を派遣
派遣期間:
・2月16日~22日 2人
・3月15日~21日 1人
・2月4日~10日 2人
山梨県では、1月11日から3月29日にかけて県職員と県内市町村の職員により構成されたチームを、石川県珠洲市の物資拠点へ派遣しました。活動の内容は、主に物資の搬入・搬出、物資の個数管理や在宅避難者への物資の配布です。
本市からも2月から3月にかけて延べ5人の職員を県の災害派遣チームに派遣し、被災地の支援を行ったほか、被災地の現状を目の当たりにしてきました。

■災害廃棄物処理業務の支援で富山県高岡市に職員を派遣
派遣期間:5月6日~11日 1人
市では、環境省からの協力要請により、災害廃棄物処理業務への人的支援として、高岡市に職員を派遣しました。業務の内容は、被害のあった建物が公費解体の対象となるかを判断するための現地での被害認定調査やデータ整理、申請者との連絡調整などです。
高岡市内も1月に発生した地震の影響により、沿岸地域など一部地域で液状化などが発生しており、道路のうねりや傾いた建物が多く見られました。
現地調査の際には、被害のあった建物の所有者と接する機会も多く、その中で、自身が大変な状況に置かれているにも関わらず、現地の皆さんから「ありがとう」という声をいただいたことが印象に残っており、復興に向けた前向きなエネルギーを感じました。

■被災地での助け合いの心
災害派遣チームとして訪れた珠洲市のライフラインは、電気は通っている状況でしたが、上下水道はどこに亀裂や断裂があるのか分からず、市内全域で断水となっていました。特に下水道は深刻で、破断箇所が多くあるため、トイレなど生活排水を流すことができず、市内に約700基ある合併浄化槽のうち使用可能なところから排水をしているという状況でした。
支援物資や大型の浄水装置により、飲み水や生活用水は確保できたとしても、洗濯や入浴、何より毎日のトイレの排水ができないという、衛生的にも好ましくない状況で、多くの地域で携帯型簡易トイレを使用しなければならず、トイレ用凝固剤は、支援物資の中でも一番需要の高いものでした。
そのような状況下での活動を通して見えたのは、現場にいる一人一人の助け合いの気持ちでした。
入浴については、避難所である小学校の校庭での自衛隊による仮設の風呂以外にも、地域の銭湯が無料で利用でき、そこでは地元の高校生がボランティアで受付などを行っていました。その高校生は自分たちも被災し、やっと学校に通える状態になってきたという中で、同じく被災した住民のためにボランティアをしているとのことでした。
避難所でも、運営は地域の住民が助け合って行っているとの話で、その地域の区長さんは、震災後すぐに避難所運営に携わったとのことで、自宅に戻ったのは、発災から数日後だったそうです。そして珠洲市役所には、自衛隊や他県からの支援チームが常駐し、避難所などからのニーズに対応していました。
このように被災地での生活は、被災地の住民の助け合いと現場での支援活動で成り立っているのだと感じました。

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