■甲府市のろう者が集まる茶話会ってなに?
月に1回、ろう者(聴覚に障がいをもつ人)が集まって手話でお話をしたり脳トレゲームをしたりする『茶話会』へ行ってきました!そこでは、「久しぶり~!」や「今日も暑いね」などたわいもない会話が楽しく飛び交っていました。
◇茶話会とは?
「昼下がり茶話会」として2019年4月からスタートしました。市のろう者は各地区に1人、多くても2~3人で、ご近所や家族との会話にも制限があり、孤立してしまったり、コミュニケーションを狭めたりしてしまうのが現状です。それを防ぐためにろう者たちが集まり、“手話”で自由に話そうというのが茶話会の始まりでした。2021年からは相生福祉センターで開催され、盲ろう者も含めて高齢者を中心に自由に楽しく交流しています。脳トレゲームや出前講座も利用し、ろう者が学べる環境も整えています。
◇今回はどんなことをしたの?
参加者は9人。出前講座で、市上下水道局の方が水道の歴史や仕組み、災害対策などについて手話通訳者付きで説明しました。観賞した動画にも字幕がついており、上下水道の仕組みについて深く知ることができました!
◇参加者にインタビュー!
鍋山さん(80代):何げない会話でも参考になることが多いです。話題のニュースについてどう思ったかという意見交換も、すごく楽しいです。私の住んでいる地域にはろう者が少ないので、このような茶話会があると嬉しいです。
小澤さん(70代):私の住む地域にもろう者が少ないので、皆さんが何をお話しされているのか理解をするのが難しいです。例えば、デイサービスなどを利用しても施設ではほとんど聞こえる人ばかりで、手話通訳者がいないときは会話に入れないこともあります。茶話会では心置きなく手話で自由に語り合えるので、楽しいです。
◎市民レポーターブログもご覧ください
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◇今月の担当レポーター 深澤 朗子
2019年から続く茶話会。私が初めて参加した時は、皆さんあたたかく受け入れてくださり、楽しく会話したことを覚えています。ささいな会話が必要な情報や選択肢につながり、みんなの生活の場が広がります。手話でお話をしたい方もぜひ行ってみてくださいね!私もまた、参加したいです!
[Check]
9月23日(月・振)は、手話言語の国際デー!
藤村記念館をブルーライトアップするほか、甲府駅北口ペデストリアンデッキではミニ手話講座や手話でフリートークを行います。
興味のある方はぜひ遊びに来てくださいね!
「やまなし手話言語の日」の記事…本誌10ページもご覧ください
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