■脂質異常症を防いで、みんな元気
LDLコレステロール、HDLコレステロール、中性脂肪のいずれかが基準値に当てはまらない状態を「脂質異常症」といいます。放っておくと、血管壁に脂質がたまり、動脈硬化症などの引き金となります。
○生活習慣改善が必要な値
LDLコレステロール 120mg/デシリットル以上
HDLコレステロール 39mg/デシリットル以下
中性脂肪 150mg/デシリットル以上
厚生労働省「標準的な健診・保健指導プログラム〔平成30年度版〕」より
↓
○原因
・油脂の摂り過ぎ
・肥満
・飲酒
・運動不足
・喫煙など
1日3食、よく噛んで腹八分目!
◆まずは、食習慣を見直そう
毎日の食事が将来の健康を支えます。子どもから大人まで家族そろって健康を意識した食習慣を身につけましょう。
○甘いものは時間や量を決めてほどほどに
菓子類は糖分だけでなく脂肪を多く含むものもあります。
間食は1日200キロカロリー以内を目安に、水分補給は水や麦茶にしましょう。
特に夕食後の飲食は要注意!
○あぶらは控えて
油は大事なエネルギー源ですが、摂り過ぎは要注意。油を使った料理は1食に1品までにする、揚げ物は週1回にするなど、日頃の食事を見直しましょう。
○アルコールは適量と休肝を!
アルコールは肝臓での中性脂肪の合成を促進させ、少量でも中性脂肪値を上昇させます。
・日本酒なら1合
・ビールなら500ミリリットルまでに
週に1~2日は休肝日にしましょう。
○動物性脂肪、卵類の食べ過ぎに気をつける
肉の脂身やバターやラードのような動物性脂肪はLDLコレステロール値を上げ、動脈硬化を進行させます。
○植物性油脂や魚由来の油脂をとる
常温で液体の植物性脂肪や魚の脂肪はコレステロールを減らす効果が期待されます。
※体によい油でも、摂り過ぎには注意しましょう
○食物繊維を積極的にとる
野菜・海藻・きのこに豊富な食物繊維は、余分な脂肪の吸収を抑えます。
◆食物繊維たっぷり 野菜の蒸し焼き浸し
〔食塩相当量〕
1人当たり/エネルギー…116kcal 食塩相当量…0.2g
○材料(4人分)
干ししいたけ…中6個
れんこん…1節(120g)
にんじん…1/2本(80g)
ごぼう…20cm(80g)
いんげん…8本
A しょうゆ…大さじ3
A みりん…大さじ3
A しいたけ戻し汁…200ミリリットル
しいたけ戻し汁(蒸し用)…100ミリリットル
ごま油…大さじ1
○作り方
1 干ししいたけは300ミリリットルの水で戻し、軸を落として半分に切る。
れんこんとにんじんは皮をむき、5mm厚さの輪切りにする。
ごぼうは皮をこそげ、斜め薄切りにして酢水(分量外)にさらす。いんげんは筋を取る。
2 鍋にAを入れ、ひと煮たちさせる。
3 フライパンにれんこん、にんじん、ごぼう、しいたけの戻し汁を入れ、蓋をし中火で10分蒸す。いんげんを入れて2分蒸す。
4 3の蓋を外し、水気をとばし、ごま油を回し入れ、しいたけを入れる。野菜を両面焼き色がつくまで焼き、2に入れて味をなじませる。
5 器に盛り、漬け汁を大さじ1杯程度かける。
問合せ先:健康づくり課 成人保健担当
【電話】055-262-1972
<この記事についてアンケートにご協力ください。>