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春日居郷土館からのお知らせ

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山梨県笛吹市

■「笛吹市の歴史展」をご観覧ください!
今回の展示では市内に人が住み始めた旧石器時代から現代にいたる笛吹市の歴史を紹介しています。

○展示品の一部紹介
(1)切出(きりだし)ナイフ形石器
今から2万6千年前から2万4千年前頃の旧石器時代に使われた打製石器です。長野県や伊豆諸島の神津島(こうづしま)で採れる黒曜石(こくようせき)というガラス質の石を打ち欠いて、鋭利な刃物として使っています。八代町の銚子原遺跡(ちょうしっぱらいせき)から出土しました。5cm程の小さな石器ですが、市内に人が住み始めた最古段階を示す貴重な資料です。

(2)墨書(ぼくしょ)土器「鬼食(きしょく)」「福迎(ふくげい)」
今から千年前の平安時代になると多くの人が文字を書くようになりました。一宮町・甲斐国分尼寺跡の竪穴建物跡から出土した土器には「鬼食」という文字が書かれていました。これは何を意味しているのでしょうか?
当時書かれた『日本霊異記』という本には次のような話があります。
「讃岐国(さぬきのくに)(今の香川県)に住む女性が急病にかかったので家の前に疫神(えきがみ)(はやり病の神)のためにご馳走を供えた。すると、死者の世界から彼女を迎えに来た『鬼』がご馳走を食べてしまい、鬼は恩義(おんぎ)を感じて彼女を連れていくことができなくなった。」
「鬼食」という墨書土器は、病気になった人が鬼に食事を供えて、病気の回復、長生きを願ったものと思われます。
甲斐国分尼寺跡からは「福迎」と書かれ土器も出土しています。当時の人々は神や仏をまつり、健康や幸福を祈ったのでしょう。

今回の展示では、笛吹市での昔の人々の暮らしや、心情に思いを馳せることができます。皆さまのご来館をお待ちしています。
展示期間:6月30日(日)まで
開館時間:午前9時~午後5時(入館は午後4時30分まで)

問合せ先:文化財課
【電話】055-261-3342

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