今年は辰年

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十二支の5番目の干支である辰年です。辰は、十二支の中で唯一空想上の動物です。十二支に仲間入りした理由は諸説あり、古代の中国では、神話や民話に多く登場し、庶民の間では身近な存在であったため十二支に仲間入りしたと言われていますがはっきりしたことはわかっていません。
「辰」は、「竜」、「龍」とも書き表し、「辰」はもともと月(3月)、時刻(午前8時前後とする2時間)、方位(東南東よりやや南)等を表し、「竜」は、角は鹿、頭はラクダ、目はうさぎ、身体は蛇、腹は蜃、ウロコは魚、爪は鷹、手のひらは虎、耳は牛に似ており、長い髭をたくわえた空想の生き物を表し、「龍」は、「竜」の旧字体です。
皆さんは、「龍」と言うと何を思い浮かべますか?プロ野球チームの名称、映画やアニメに登場するものといろいろありますが、空想上の生き物にもかかわらず日本各地では「龍」にまつわるさまざまな昔話や地名等があります。七宗町においては、神渕地区の龍門寺に「龍」にまつわる昔話があり、左甚五郎が彫った龍が夜の間ぬけだし、あばれまわるので和尚さんがお経を読みその龍を鎮めたという昔話があります。
世界では、どうでしょうか?中国では、皇帝のシンボルとして扱われ、インドでは、蛇を神格化した半蛇半神として扱われていますが、西洋では、「龍」は、「ドラゴン」と呼ばれ、蛇のように長い体でなく恐竜のような爬虫類の姿で、人々を苦しめる邪悪な生き物として登場することが多いようです。さまざまな伝説があり「龍」は架空の生き物であるにもかかわらず世界各地の人々の中で生きています。
さて、皆さんは新年をどのような決意で迎えられたでしょうか?今年は、空に昇る龍のように右肩上がりに飛躍できる良い年にしたいですね。