■災害時のお口のケア
災害時のような、水を少しでも無駄にできない状況で、口の中のケアまで気にかける余裕はほとんどないと思われます。
しかし、口には食べるためだけでなく呼吸器官としての役割があるため、被災後の安定しない生活による口腔衛生状態(細菌の増殖)や栄養状態の悪化により、肺炎やインフルエンザ、新型コロナウイルス感染症、風邪などの呼吸器感染症を起こしやすくなることが知られています。それだけでなく、全身の病気の悪化にもつながるリスクもあり、高齢者は特に注意が必要です。
災害はいつ起こるか分かりません。避難袋に、歯ブラシ、液体ハミガキ、シュガーレスガムを足してみてはいかがでしょうか。
■歯ブラシがないときの対処例
▽食後に少量の水やお茶でブクブクうがい
うがいは口の中の汚れを浮き上がらせて吐き出す行為です。一度に多くの水を含んで吐き出すよりも、少量ずつ口に含んで吐き出すことを繰り返した方が、より効果があります。
清潔なハンカチやティッシュで歯の汚れを取るのも効果があります。
▽唾液を出しやすくする
避難時は水分不足やストレスで唾液が減りやすいですが、唾液には口の中をきれいに保つ働きがあります。
耳の下、頬、顎の下を手でもんだり温めたりすると、唾液が出やすくなります。
問合せ:健康増進課
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