・毎日の健康管理の習慣が身に付く
・医療機関で受診する機会が減少し、医療費の適正化につながる
・医療や薬の知識が身に付く
・セルフメディケーション税制での所得控除が受けられる場合がある
◆セルフメディケーションとは
「自分自身の健康に責任を持ち、軽度な不調は自分で手当すること」と定義されています。日頃から自分の健康状態を把握するとともに、生活習慣の改善に取り組み、市販薬などを上手に活用するなど「風邪のひきはじめ」や「軽度なけが」の時に自ら治療することもセルフメディケーションにあたります。
◆セルフメディケーションへの取り組み
(1)特定健診や定期健康診断の活用
健康診断などは、体の変化・状態、病気の予防・早期発見のための情報を得る大切な機会となります。町の国民健康保険加入者で40歳から74歳までの方を対象に「特定健診」を実施していますので、ご利用ください。また、勤務先で実施する定期健康診断も活用してください。
(2)健康管理の習慣
普段から適度な運動、栄養バランスのよい食事、十分な睡眠を心掛け、体の自然治癒力を高めることが大切です。また、体重や体脂肪、血圧、体温などを確認し、推移を記録しておくことも、健康状態の把握に役立ちます。
(3)OTC医薬品(市販薬)の活用
OTC医薬品とは、薬局・ドラッグストアなどで処方箋なしに購入できる医薬品のことです。軽度な不調であればOTC医薬品(市販薬)を活用して改善し、健康管理をすることができます。OTC医薬品を上手に利用することは、購入者自身のセルフメディケーションの向上につながります。
◆セルフメディケーション税制について
セルフメディケーション税制(特定の医薬品購入額の所得控除制度)は、医療費控除の特例として、健康の維持増進および疾病の予防として一定の取り組みを行う個人が、対象となるOTC医薬品を購入した際に、その購入費用について所得控除を受けることができる制度です。
薬局・ドラッグストアなどで購入した特定の医薬品(スイッチOTC医薬品)の合計が1万2千円を超えた場合に、超えた金額(8万8千円が限度額)について、その年の総所得金額等から控除を受けることができます。
※スイッチOTC医薬品とは、医師に処方された場合のみ使用することができる医療用医薬品の中でも、長い間たくさんの人に使われていて、比較的副作用が少なく安全性の高い成分を、OTC医薬品としても販売できるように規制緩和された医薬品のことを指します。
※確定申告には、従来の医療費控除とセルフメディケーション税制の併用はできません。いずれかを選択して申告してください。
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