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自治体の皆さまへ

[特集]地産地消の推進に向けて(2)

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岐阜県川辺町

◆川湊の里 インタビュー
Q 生産者としてうれしいことは何ですか?
A 苦労して育て、収穫した農産物がたくさん売れた時はとてもうれしく思います。近年は猛暑による高温障害やゲリラ豪雨などの気候変動による影響、病害虫・野生動物による被害への対策など、生産者の作業が増えています。それでも、昨年よりも良いものを作りたいという思いで毎年作っています。家族やお客さんがおいしく食べてくれることは、農業の楽しみであり、自分の生きがいにもなっています。ときには、県外のお客さんがお店で「○○さんの△△(農産物)がほしい」と予約を入れてくれることもあり、本当にうれしいです。また、川湊の里に加入すると、他の生産者と交流する機会が増えます。そこで上手く育てるコツや対策などの情報を得ることや、コミュニケーションをとることも楽しみの一つとなっています。

Q 川湊の里の課題は何ですか?
A 新しい生産者や出荷してくれる生産者が少ないことです。
川湊の里は、地元の生産者が中心となって運営している地域に密着した直売所で、地元産食材の販売を中心に地産地消を推進しています。そのため、地元の生産者が減ると、地産地消の持続が困難となります。今後も地元産の農産物を地域の方に食べてもらうためには、生産者を増やし、拠点である川湊の里を継続して運営していくことが大切です。
これまでは、定年退職された方が農業を始め、新たに加入していただくことがありました。定年退職の年齢が引き上げられていますが、退職後から新たに農業を始めることはとても大変だと思います。先のことを考え若いときから始めてみてほしいです。
また、町内でも地域によっては「川湊の里」の認知度が低いことも課題の一つです。新聞折り込みやSNSなどを使ってたくさんの方に知っていただけるようPRしていきたいです。

◆生産者の声~学校給食への思い~
子どもたちに地元産の野菜を食べてもらいたいという気持ちがあったので、学校給食への納品を始めました。専業農家ではないので学校給食で必要な数量が揃わなかったり、サイズがバラバラになったりするなど、一人では給食センターが定める納品の基準を満たすことがとても難しいです。また、子どもたちが食べるものなので責任も感じます。
しかし、野菜がたくさん収穫できたときは、まとめて買い取ってくれるので、生産者として助かります。また、一人で必要量を納品できなくても、他の生産者と協力して納品したり、給食センターが相談に応じたりしてくれます。
学校給食への納品は、日々の栽培の励みにもなっています。未来ある子どもたちの成長のため、今後も他の生産者と協力しながら、地元産の野菜をたくさん納品できるよう、精一杯作っていきたいです。

◆出荷者を募集しています
川湊の里では、継続的に野菜や果物、お弁当、お惣菜などを直接店舗へ出荷していただける方を募集しています。

◇出荷者の条件
(1)川湊の里出荷者組合への加入が必要です。(年会費1,000円)
(2)出荷品目ごとの栽培履歴の提出が必要です。
(3)出荷する品目が加工品(お弁当やお惣菜など)の場合は、別途保健所への届け出が必要です。

◇こんな方におすすめ!!
・野菜などが採れすぎて困ることがある
・他の生産者と交流してみたい
・安定した供給先を確保したい
・自分が作った野菜を売ってみたい
・農業で社会貢献がしたい

◆栽培履歴
提供する農産物の安全と安心を守るために出荷者の皆さまに提出をお願いしています。

◇栽培履歴は、作物ごとに提出してもらっています。
Point:出荷物一つ一つを丁寧に管理できるようにしています!

◇使用している農薬や肥料の種類・使用量などを記入します。
Point:農薬や肥料の種類などに規定はありませんが、各々に応じた分量を守っているか確認しています

◆川湊の里
川湊の里では、町内で採れた新鮮野菜や加工品、特産品などを販売しており、月に1回売り出しやイベントを開催しています。皆さまのご来店をお待ちしております。
場所:上川辺1691
営業時間:午前9時~午後2時
定休日:木曜日
TEL:【電話】53-2281

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