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〔特集2〕恵那市 中山道広重美術館×ポーランド共和国 日本美術技術博物館マンガ

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岐阜県恵那市

■恵那市 中山道広重美術館
ポーランド共和国 日本美術技術博物館マンガ
Muzeum Sztuki i Techniki Japonskiej “Manggha”

3月28日、ポーランド共和国の「日本美術技術博物館マンガ」と中山道広重美術館が、友好協力協定を結びました。今回は、ポーランドとの交流を振り返るとともに「マンガ館」を紹介します。

◆きっかけはホストタウン
本市とポーランド共和国の交流は、東京オリンピックのホストタウン事業から始まりました。
令和3年、ポーランドカヌーチームが、笠置峡で事前キャンプを実施。木曽川でカヌーを漕こぐオリンピック選手らに、多くの市民や子どもたちが声援を送りました。コロナ禍でのキャンプでしたが、オンラインを活用して、選手と交流することもできました。

◆オリンピック以降も続く交流
その後、ウクライナからの難民を受け入れるポーランドへの支援募金、オリンピックでメダルを獲得した選手の出身地シロンスク県との文化交流などを経て、本年、岐阜県ポーランド交流協会が設立されました。

◆交流は、新たなステージへ
市では同時に、クラクフ市にある日本美術技術博物館マンガと、中山道広重美術館が交流できるよう準備を進めてきました。同館は、歌川広重の浮世絵版画などの日本美術を紹介する国立博物館。ポーランドでの日本文化研究の中心的役割も担っています。
今後、研究や普及事業で協力し、情報交換しながら両館の発展を目指します。

◆マンガ館訪問のご報告
▽中山道広重美術館学芸係長 常包美穂(つねかねみほ)
協定締結後の交流として、学芸員2人がマンガ館を訪問し、歌川広重に着目した二つの展覧会や収蔵庫などを視察してきました。約2千点にも及ぶマンガ館の広重作品コレクションが、同館ならではの切り口で紹介されていました。
特に、広重から影響を受けたポーランドの芸術家による作品が比較展示されており、当時ヨーロッパで流行したジャポニスム(日本趣味)を通して、広重や日本文化を再認識する機会となりました。遊び心ある展示空間や制作工程の体験コーナーなど、取り入れたい工夫も多々ありました。
一方、当館ナビルームで好評の重ね摺(ず)り体験キットを、マンガ館へ提供しました。近い将来教育普及活動で活用するとのことです。両館の長所を共有し、相互の発展を促進していければと考えています。
今後は、展覧会や教育普及事業で共同プロジェクトを企画する予定です。多くの市民の皆さまに来館いただき、浮世絵を通して両国のつながりを感じられるよう進めていきたいです。
※詳細は、本紙をご覧ください。

◆交流の軌跡
▽平成31年4月
カヌーチームが笠置峡視察
▽令和元年9月
笠置峡ボート・カヌー場が事前キャンプ地に決定
▽令和3年7月
選手やコーチ31人が2週間の事前キャンプを実施
▽令和4年3月
ウクライナの避難民を受け入れるポーランドを支援
▽令和5年3月
駐日ポーランド大使が恵那北中学校卒業式に参列
▽令和5年4月~5月
シロンスク県知事の訪問と舞踊団イステブナの公演
▽令和5年8月
日本美術技術博物館マンガと友好協力協定に向けた覚書を取り交わす
▽令和6年1月
日本美術技術博物館マンガの館長らが中山道広重美術館を訪問
▽令和6年2月
岐阜県ポーランド交流協会が設立
▽令和6年3月
日本美術技術博物館マンガと友好協力協定締結

問合せ:
・文化課【電話】26-2153
・中山道広重美術館【電話】20-0522

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