■空き家と地域の役割
今回は、下のイラスト(本紙参照)の「子どもが学校へ通う」「働き方や暮らし方を考える」に関する話をご紹介します。
空き家問題に対処するために制定された「空家等対策の推進に関する特別措置法」では、空き家所有者に対して「空き家の管理義務と行政への協力」を求めている一方で、地域の役割については明確に規定されていません。適切に管理されていない空き家は、倒壊の危険や景観の悪化など、地域の生活環境に深刻な影響を及ぼしているとして大きな社会問題になっています。
そこで、空き家と地域の役割を考えてみましょう。
空き家が通学路や交通量の多い道路に面しており、歩行者に危険を及ぼす可能性がある場合は、地域(自治会)から行政に情報提供し改善措置をお願いするなど、所有者と地域と行政の3者がお互いに支援できる仕組みづくりが必要です。また、「空き家予備軍」についても、自治会単位で情報収集を行うなど、早期の予防対策が重要になります。こういった仕組みを地域全体に広げることで、空き家対策を切り口に、新たなまちの魅力づくりを期待することができます。いま一度、地域の将来像を考えてみてはいかがでしょうか。
▽『家』について考えるきっかけとなる人生の出来事の例
・結婚・出産など
・子どもが学校へ通う
・働き方や暮らし方を考える
・両親が施設入所し実家が空き家に
・両親が亡くなり家を相続
・自分の終活を始める
問合せ:都市計画課住宅政策係
【電話】内線254
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