皆さんは、食生活を気にしていますか。良好な食生活は、生活習慣病の予防や「生活の質(QOL)」の向上につながります。
食生活において、食べ過ぎや偏食は肥満、痛風、脂質異常症、糖尿病のリスクが上がり、脂質や油の取り過ぎは脂質異常症、肥満、脂肪肝につながります。また、塩分の取り過ぎは高血圧症や動脈硬化症を招きやすくなり、カルシウムが不足すると骨粗しょう症になる恐れがあります。さらに、野菜や食物繊維の不足は腸の働きを弱めてしまうため、大腸がんへのリスクも高くなってしまいます。
どれか一つでも当てはまる場合は要注意。次の五つのポイントを確認し、栄養バランスの良い食生活を実践してみましょう。
●3色(赤・緑・黄)の栄養をバランスよく取る
肉や魚、豆製品や乳製品、海藻類などの「赤色の食べ物」はタンパク質を多く含み、血液や筋肉、骨や歯などの体の組織をつくります。
緑黄色野菜や海藻類、果実などの「緑色の食べ物」はビタミンやミネラル、食物繊維が豊富で、免疫力を高め腸の働きを整えます。
穀物類やイモ類、糖類や油脂類などの「黄色の食べ物」は糖質や脂質が含まれ、脳や体のエネルギーとなり体温を保つ働きがあります。
これら3色に属する食品を毎食取り入れ、必要な栄養素をバランス良く取りましょう。
●食事のリズムを大切にする
朝食の欠食は、脳や体のエネルギーが不足し、生体リズムが崩れます。欠食の反動で昼食や夕食を食べ過ぎる生活習慣になり、肥満や糖尿病の原因になります。また、寝る直前の食事は肥満の原因になりますので、眠る前の食事は就寝3時間前までに済ませましょう。
●食事の量は活動量とバランスを取る
肥満の多くは、食べ過ぎと日常生活での運動不足が原因です。食事は腹8分目を心掛け、適度な運動をしましょう。
●塩分や脂質を控える
塩分の取り過ぎは血圧を上昇させるため、塩辛い食品は控えめにしましょう。また、脂質の取り過ぎは、肥満や動脈硬化、脂質異常症を招きます。肉だけでなく、魚や植物に含まれる脂質もバランスよく取りましょう。
●多様な食品を組み合わせる
たっぷりの野菜と適切な量の果物を取り、牛乳や乳製品、豆類でカルシウムの補給を心掛けましょう。
食事は、健康維持に欠かすことのできない大切な営みです。この機会に食生活を再点検して、生活習慣病を予防しましょう。
問合せ:健康課母子保健係
【電話】25-4145
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