■山成酒造が国の登録有形文化財(建造物)に登録
このたび山成酒造(芳井町簗瀬)が、国の登録有形文化財(建造物)に登録されました。市内に所在する建造物では、市民会館に次いで2件目の登録有形文化財(建造物)となります。
店舗兼主屋は、石敷の通り土間とした間口長大な建物で山成酒造の顔となり、離れ座敷は上質な造りで中庭を設け景観をつくっています。また、内蔵および蔵はしっくい塗仕上げで通りに面し歴史的な景観を、東仕込み蔵および西仕込み蔵は大規模な姿が造り酒屋の景観をつくっています。
▽登録された建造物(6件)
・山成酒造店舗兼主屋
・山成酒造離れ座敷
・山成酒造内蔵
・山成酒造蔵
・山成酒造東仕込み蔵
・山成酒造西仕込み蔵
◎建設年代 明治前期~大正4年
■大般若波羅蜜多経(だいはんにゃはらみったきょう)が県指定重要文化財に指定
平成31年4月に市指定重要文化財に指定されていた千手院(野上町)の大般若波羅蜜多経が、3月に県指定重要文化財に指定されました。
大般若経は大乗仏教の経典であり、中世から近世にかけて地方へ普及しました。指定されたのは、千手院に伝わる200帖の大般若経です。奥書から康暦2(1380)年頃から矢掛町の賀良山極楽寺で書写が始まり、延享2(1745)年にはすでに現在の千手院に移されており、改装されたことが分かります。
巻数がまとまっており、年代も含めた制作状況、改装時期、移動の履歴などが分かる貴重な歴史資料となります。
問合せ:文化財センター「古代まほろば館」
【電話】63-3144
<この記事についてアンケートにご協力ください。>