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岡山県井原市

■平和の尊さを後世につなぐ 井原市遺族連合会
皆さんは、寺社の境内や学校の校庭などに建立されている“忠魂碑(ちゅうこんひ)”を目にしたことがありますか?
忠魂碑とは日清戦争から第二次世界大戦に至るまでの明治時代以降の日本の戦争で亡くなった戦没者の名前を刻み、それらの霊を供養することを目的に建立された石造物のことです。
このたび、市内20カ所の忠魂碑を紹介する冊子「井原市の忠魂碑」を井原市遺族連合会が発行しました。内容は、市内の全ての忠魂碑の写真や位置図、碑文と戦没者名などが掲載されています。また、戦争当時の様子を伝えるため、日本が関わった戦争を描いた漫画なども添えられています。
平和の尊さを伝えるシンボルともいえる忠魂碑ですが、近年では支障となり移設されるものや、遺族での維持管理が困難となるケースが全国的に増えているといわれています。井原市遺族連合会の会長を務める惣だい八十八(そうだいやそはち)さん(西江原町)は「会員の高齢化が進む状況ではありますが、少しでも多くの皆さんに、井原にも祖国の発展と平和を願い、戦場で命を落とした先人がいたということを知ってほしいという思いから冊子づくりを始めました。これからも反戦平和の思いを、後世にしっかりとつないでいきたいですね」と語ります。
冊子は会員や忠魂碑が建立されている寺社のほか、若い世代が平和について考える機会にしてほしいという思いから、市内の小中学校や図書館、公民館にも配付されています。皆さんもこの冊子を読み、平和について今一度考えてみてはいかがでしょうか。
※「惣だい八十八」さんの「だい」は環境依存文字のため、かなに置き換えています。正式表記は本紙をご覧ください。

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