~小田川合流点付替え事業等が竣工し、真備緊急治水対策プロジェクトが完成しました~
■小田川合流点付替え事業等竣工(しゅんこう)記念式典(真備緊急治水対策プロジェクト完成)
平成30年7月豪雨災害からの復旧・復興に向け、国・県・市は連携して小田川合流点付替えなどのハード面の対策と、災害時の情報発信の強化、マイ・タイムラインなど早期避難を促す避難体制づくりの推進、防災教育の強化などのソフト面の対策とが一体となった取り組みである「真備緊急治水対策プロジェクト」を策定し、進めてきました。
このたび、小田川合流点付替え事業の竣工により同プロジェクトが完成し、3月23日、マービーふれあいセンターにおいて「小田川合流点付替え事業等竣工記念式典(真備緊急治水対策プロジェクト完成)」が開催されました。
式典には、主催者のこやり隆史国土交通大臣政務官、伊原木隆太岡山県知事、伊東香織倉敷市長、来賓として加藤勝信衆議院議員をはじめとする国会議員、関係市町の首長、中島光浩倉敷市議会議長をはじめとする県・市・町議会の議長・議員、行政関係者、高槻素文真備地区まちづくり推進協議会連絡会会長をはじめとする地元関係者など約550人が出席し、復興の大きな節目を祝いました。
伊東市長はあいさつで、「小田川沿川住民の皆さまの長年の悲願であった小田川合流点付替え事業が竣工記念の日を迎えました。この事業は今からちょうど100年前の大正14年に竣工した、東高梁川と西高梁川を、今の形の高梁川に一本化する工事以来の大工事でありました。この事業の竣工により、地域の治水安全度は大きく高まり、今後100年、200年と住民の皆さまの暮らしを支える基盤となります」と、事業竣工への思いを述べました。
問合せ:本庁復興推進室
【電話】426-3460
■事業により治水安全度が大きく向上
国では、小田川合流点付替え事業を5年前倒しの完成に向けて進め、このたび事業完成を迎えました。本事業には、次の水位低下の効果があります。
・洪水時に高梁川からの背水の影響が減少し、小田川の水位が大幅に低下する
・小田川を下流で合流させることにより、酒津地点の洪水時の水位も低下し、倉敷市街地の氾濫危険度を低減できる
・小田川を下流で合流させることにより、水面の高低差が大きくなり、高梁川へ水が流れやすくなり、その結果、小田川の水位が低下する
治水安全度は災害前に比べ高くなりましたが、絶対安全と過信せず、引き続き早めの避難を心掛けていただきますよう、よろしくお願いします。
問合せ:国土交通省岡山河川事務所
【電話】086-223-5101
◆水位低下のイメージ図
本紙3ページの図をご覧ください。
◆主な施設
◇締切堤防・南山掘削法面
高梁川と小田川を分離するために新しく締切堤防を造りました。また、小田川の川幅を確保するために南山を掘削しました。南山で発掘された城跡などは記録保存しています。
◇堤防天端道路(歩道・サイクリング道)
新たに造られた堤防の天端は、歩行者・自転車の専用道路です(河川管理用車両などは通行)。
◇河川防災ステーション
災害時の防災活動拠点。平常時は、公園として利用できます。
◆地域の防災力向上の拠点に!「柳井原地区水防センター」と「柳井原みらい公園」が完成
小田川合流点付替え事業に合わせて市が整備してきた、「柳井原地区水防センター」と「柳井原みらい公園」が完成しました。
国が整備中の、備蓄資材置場やヘリポートを備える「河川防災ステーション」内にあり、平常時には地域住民のコミュニティ活動の場・憩いの場として、災害時には対策指令室や備品倉庫、臨時駐車場などとして活用できる「防災・交流拠点」です。
・3月23日に行われた完成記念式典では、内藤智委員長をはじめとする柳井原小田川放流対策協議会の皆さんや柳井原小学校の児童などが参加して、テープカットや、小田川合流点付替え事業竣工記念碑の除幕などを行いました。
問合せ:本庁事業推進課
【電話】426-3489
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