~町内にある文化財を探訪してみよう~
【総社石燈籠(そうじゃせきとうろう)】
県指定重要文化財(石造美術)
■解説
総社石燈籠は、安山岩(あんざんがん)でつくられた八角燈籠(はっかくとうろう)です。特徴(とくちょう)から見て、鎌倉時代中期から後期に作られたと考えられます。土台と火を灯すところ(火袋(ひぶくろ))の間にある円柱には銘文があり、弘安(こうあん)4年(1281年)に作られたとの説もありますが、現在は磨滅(まめつ)して読むことはできなくなっています。高さは2.06mで、現在も総社宮本殿(ほんでん)正面から向かって左の階かい段脇(だんわき)に立っています。
■吉備中央町文化財保護委員からのワンポイントアドバイス
〔繁森 恒昭(しげもり つねあき)委員〕
県指定の有形文化財である「総社石燈籠」は、先に開催された県下三大祭りの一つである加茂大祭が行われる総社宮にあります。総社宮には、他にも「石造地蔵菩薩立像(せきぞうじぞうぼさつりつぞう)」や「総社宮本殿付棟札(そうじゃぐうほんでんつけむなふだ)」、「総社の社叢(しゃそう)」などの県や町指定の文化財があります。また、道路を挟(はさ)んだところには、加茂大祭の歴史や概要(がいよう)を紹介(しょうかい)する「お祭り会館」もあります。(開館日:土曜日、日曜日、祝日)
もの思う秋の一日、皆さんもぜひ、一度訪れて古き良き文化に触れてみてはいかがでしょうか。
お問い合わせ先:教育委員会事務局 生涯学習班
【電話】0866-56-9191
<この記事についてアンケートにご協力ください。>