◆あなたは口呼吸?それとも鼻呼吸?
岡山市内歯科医師会連合会
突然ですが、皆さんは口で呼吸していますか?それとも鼻で呼吸していますか?
新型コロナウイルス感染症の影響でマスクを着用していた時には、息苦しさから口で呼吸をしていた方も多かったのではないでしょうか。しかし、口呼吸ばかりしていると様々な悪影響を受けてしまいます。
口呼吸は口腔内が乾燥しやすくなり、唾液による口内の汚れや細菌を洗い流す自浄作用や細菌の発育を抑える抗菌作用が発揮できなくなるため、細菌が繁殖しやすい環境になります。その結果、虫歯や歯周病、口臭などのリスクが高くなります。
また、吸い込んだ空気の中にはウイルスや細菌、アレルギー物質などが含まれており、口呼吸をすることでこれらの物質を気管の中に直接送り込んでしまうので、風邪を引きやすくなったり、インフルエンザなどの感染症にかかりやすくなります。鼻呼吸の場合、鼻の穴にある鼻毛や粘膜がフィルターや加湿の役割を果たすため、感染症に対して最前線で防御してくれます。いわば天然の加湿空気清浄機のようなものです。
他にも、口呼吸は舌の位置や唇の筋力不足によって歯並びが悪くなったり、お顔周りの筋肉が弱いことが多く、「お口ぽかん」や顔のたるみにつながったりします。
鼻で呼吸することは意外と難しく慣れも必要ですが、たとえ鼻息が荒いと言われようとも、口のみならず全身の健康のために実践してみてはいかがでしょうか。
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