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自治体の皆さまへ

【特集】もし、あなたの家で火災が起きたら…逃げ切れますか!?(2)

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岡山県岡山市 クリエイティブ・コモンズ

■住宅火災から逃げ遅れないためには、どうすればいいの?
逃げ遅れてしまう被災者の行動パターンから、対処方法を考えてみよう。

◆行動パターン(1)
◇消火にこだわり逃げ遅れた
初期消火に時間をかけ過ぎて、その間に火の手が回り避難経路を確保できない場合があります。天井に火が移れば初期消火は困難です。

「隣に燃え移ったら大変」
「大ごとにしたくない」

◎キケン!
状況判断が生死を分けます。初期消火に手間取るなら、避難を最優先にしてください。

◆行動パターン(2)
◇通報にこだわり逃げ遅れた
「早く消防車に来てほしい!」と火災現場から何度も119番に電話をかけたつもりが、番号が違っていてつながらず、避難が後回しになってしまったケースも。

「まずは通報しないと!」
「119番がつながらない!」

◎慌てない
慌てていると電話をかけ間違えたりすることも。先に安全な場所に避難してから119番に通報しましょう。

◆行動パターン(3)
◇睡眠時で発見が遅れた
市内の住宅火災で犠牲になる人が一番多い時間帯は夜中の2時頃。熟睡していると火災に気づくのが難しく、逃げ遅れるケースが多いのです。

「すっかり夢の中…」
「すっかり夢の中…火災の音に気づかない」

◎これくらいなら安心
寝室には住宅用火災警報器を必ず付けましょう。これなら熟睡していても警報音で気づきやすくなります。

▽あなたの家の住宅用火災警報器は大丈夫?
故障や電池切れの場合もあるため定期的に点検を。本体のスイッチを押すまたはひもを引っ張り、警報音が鳴ることを確認しましょう。

◆行動パターン(4)
◇避難に時間がかかってしまった
体力的条件や家族の状況、ペットの有無により、避難の判断に時間がかかるだけでなく、避難中のけがなどで避難行動そのものに時間がかかる場合も。

「避難中に転んでしまった」
「避難経路が物でふさがれていた」

◎想定する
普段から家庭事情に合わせた避難行動を考えておきましょう。右ページのパンフレット「住宅火災からの避難について考える」を活用してみて。

▽「岡山県聾(ろう)学校寄宿舎火災」からの教訓
1950年12月20日午前2時頃、聴覚と視覚に障害のある生徒が共同生活をする市内の寄宿舎で火災が発生しました。就寝中だったため、火災発生を知らせる呼びかけや太鼓の音が届かなかった聴覚障害の生徒16人が犠牲に。
この悲しい火災事例は、各自の状況に応じて避難経路や、火災に気づく手段を事前に考えておくことがいかに大切かを教えてくれます。

■自分ゴトとして具体的な避難行動を考えてみて。
次の3ステップを踏んで、各家庭に合う避難方法を見つけよう。

◆Step1 自分の行動&心理パターンを知る。
パンフレット「住宅火災からの避難について考える」に記載された、行動や心理面から4つのタイプに分けるテストをやってみましょう。「行動」と「判断」のどちらに時間がかかるタイプなのかが分かります。あなたはどれに当てはまりますか?

◇マイタイムライン作りに役立つパンフレット「住宅火災からの避難について考える」を配布中!
市消防局と有識者とで、過去の火災データなどを参考に知恵を絞って作り上げたパンフレット。完成まで2年を要した力作です。市内の各消防署で配布しています。ぜひ、利用してみてください

▽PDFでダウンロードができます
※QRコードは本紙P.5をご覧ください。

◆Step2 火災発生時に行動するための、「マイタイムライン」を作ってみよう。
まず、火災発生時のシナリオを選び、スタート(火災にどうやって気づくのか)とゴール(どこから避難するのか)を決めます。ステップ1で診断したタイプをもとに行動を選び、順番に記入しましょう。
※詳細は本紙P.5をご覧ください。

◆Step3 いよいよ、自宅で避難訓練!!
実際にマイタイムラインのとおりに行動したら何分かかるでしょうか?自分の避難時間が目標の所要時間より経過してしまったら、行動を見返して、どうすればより早く動けるのかを考えて避難訓練に再チャレンジしましょう。家族それぞれのマイタイムラインも考えてみると、火災時の役割分担を決めやすいですよ。

▽グループや団体向けに、住宅火災について楽しく学べる出前講座を用意。
市消防局では、このパンフレットのほか、カードゲーム、VR(仮想現実)などを使って防火・消火・避難について学べるプログラムを用意しています。希望のプログラムと、所要時間(30分、60分、90分)が選べます。
※10人~。会場は申込者で準備し、4週間前までに要申し込み。気軽にお問い合わせください。

・オリジナルカードゲーム「火事だ!逃げろ!」。
・立体映像のVRで、リアルな火災を体感!
※詳細は本紙P.5をご覧ください。

出前講座の申込み:(市消防局予防課)
【電話】086-234-1199

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