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[診療一口メモ]健康ちょっといい話

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岡山県岡山市 クリエイティブ・コモンズ

◆歯の本数と食事の質が健康に及ぼす影響
岡山市内歯科医師会連合会

お口に残っている歯の本数(以下、残存歯数)と食事の関連性についていくつものデータがあり、それらは口腔内の健康が全身の健康維持に重要な役割を果たしていることを示唆しています。歯が少ない、または全く無い人は、硬いものや繊維質が豊富な食べ物を十分に咀嚼(そしゃく)することが難しくなります。
このため、栄養摂取に偏りが生じる可能性があります。残存歯数の少なさによって最も影響を受けるのは、硬い食品や繊維質の多い食品の摂取です。特に野菜や果物、肉類などが挙げられます。これらの食品は咀嚼を必要とするため、歯が少ないと摂取が難しくなり、ビタミンやミネラル、たんぱく質などの不足につながる可能性があります。栄養摂取の偏りは、免疫力の低下や心血管疾患、糖尿病、骨粗鬆症(こっそしょうそう)などのリスク増加に直接的に関連しています。
予防と対策としては、まず定期的な歯科検診を受け、口腔内の健康を維持すること、またすでに歯を失っている場合はインプラントや入れ歯などで咀嚼機能を回復することが重要です。食事では、食材の選択や調理方法に工夫を凝らし、栄養バランスを崩さずに食事を楽しむようにしましょう。残存歯数が少ないことによる栄養の偏りは、適切な口腔ケアと食事の工夫によって大きく改善することができます。口腔健康が全身の健康に及ぼす影響を理解し、日々の生活の中で意識的に対策を講じることが大切です。

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