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ええとこいっぱい 津山自慢(46)

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岡山県津山市

■フードロスから新しい価値を生み出す つしょうがみそ
学校名の略称「津商」と、材料に使うショウガをかけて命名した商品「つしょうがみそ」。津山商業高校3年の生徒が、授業の中で、市内の事業所と協力し、規格外の津山産ショウガを活用して開発した万能調味料です。商品の企画・販売に携わった生徒の皆さんに話を聞きました。

◇きっかけはフードロス問題
規格外で捨てられているショウガがあると知ったのが、商品開発のきっかけです。障害のある人が働く就労継続支援B型事業所「らくがき」(国分寺)に相談し、日持ちがする味噌を使った商品を考えることに決めました。食品ロス問題の解決と合わせて、障害のある人が働く場の拡大にもつながってほしいです。

◇つしょうがみその魅力
すりおろしたショウガと、ミキサーにかけたショウガの両方を入れています。すりおろしは風味を、ミキサーは食感を出すために使っています。風味と食感を同時に味わえるのが、つしょうがみその魅力の一つです。

◇こだわった商品開発
開発では、商品デザインに特にこだわりました。最初、蓋は赤いデザインでしたが、いまいち食欲をそそられないという意見がありました。
どうしたらもっとおいしそうに見えるかをみんなで考え、蓋を黒くしたり、ラベルのデザインを高級感が出るようにしたり工夫しました。ここは一番時間をかけたので、ぜひ注目してもらいたいです。
蓋の二次元コードから、つしょうがみそのホームページにアクセスできるようになっています。美作大学と共同で考案した、つしょうがみそを使ったレシピを公開しています。ギョーザに入れて食べるのが特におすすめです。
実際に物を売るまでが商品開発なので、どうしたら商品に興味を持ってもらえるかという点に力を入れました。

◇忘れられない経験に
実際に食べた近所の人などから「風味がとても良く、おいしかった」という感想を聞きました。自分たちが作った商品を手に取り、食べてもらえることに感動しました。
企画から販売までの過程は、初めての経験の連続でした。どうすればおいしくなるか、たくさんの人に買ってもらえるかをみんなで考え、一つの商品を生み出した経験は、これから先の人生でも必ず役に立つと思います。今後は、市外の人にもつしょうがみそを味わってもらうために、サービスエリアなどでも販売できるようになってほしいと考えています。
一度食べたら魅力が伝わると思うので、皆さんもぜひ食べてみてください。

※レシピも公開中!詳しくは本紙をご確認ください。

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