文字サイズ
自治体の皆さまへ

みんなで災害への備えを考えよう ~個別避難計画の作成の取り組み~

1/53

岡山県津山市

平成30年西日本豪雨災害や令和2年熊本豪雨災害などでは、高齢者や障害のある人などの避難への支援体制に課題があることが浮き彫りになりました。災害時、避難に時間がかかる人たちの避難行動を支援するため、市では、地域や介護事業所などと連携して「個別避難計画」の作成を支援しています。
「個別避難計画」の作成を行っている地域の取り組みなどを紹介します。

■〔Q/A〕個別避難計画って何?
災害時に、自力で避難することが難しい人の避難先や避難を支援する人などを、あらかじめ個別に決めておく避難計画のことです。

■〔Q/A〕個別避難計画が必要な「避難行動要支援者」って、どんな人?
高齢者や障害のある次の人が対象です。
介護が必要な人:要介護3~5
日常生活に支援が必要な人:身体障害者手帳1~2級、療養手帳Aなど
医療装置が常に必要な人:人工呼吸器など医療機器への依存度が高い難病患者
※災害時に自力の避難に不安がある人も対象です

◇避難行動要支援者名簿へ登録を!
名簿の情報は、警察や消防団、民生委員、町内会などと共有し、災害が発生した時に避難の支援や安否確認に使用します。

■院庄まちづくり協議会 個別避難計画の作成サイクル
院庄まちづくり協議会防災部会では、災害時に要配慮者(避難が難しい人)が迅速に避難できるよう、住民主体で個別避難計画を作成しています。

◇[ステップ0]目的と達成方法を共有する
目的達成のため、防災部会の全員が目的と達成方法を共有する

◇[ステップ1]要配慮者を把握する
どこで、どんな人が、どんな支援を必要としているか把握する。併せて、市から避難行動要支援者名簿を受け取る

◇[ステップ2]要配慮者を日常的に気に掛け、見守る
普段から交流し、いざという時に声掛けがしやすいようにしておく

◇[ステップ3]災害時に要配慮者へ声掛けする人を決める
災害時にいち早く声掛けするために、要配慮者に声掛けをする人を3人決めておく(町内会長、民生委員、隣人など)

◇[ステップ4]防災マップを作成する
台帳や要支援者名簿をもとに地図上に印を付ける。危険箇所や避難場所も記載する

◇[ステップ5]避難訓練・振り返り
避難訓練を行う。改善する点や気付いた点を話し合い、次回に生かす

個別避難計画の策定に終わりはありません!
必要に応じて、やり方やルールを変え、取り組みを継続しています

■災害から地域を守る、世代を超えたつながり
~院庄まちづくり協議会にインタビュー~

◇活動を始めたきっかけ
院庄まちづくり協議会は、地域のさまざまな課題解決に向けて活動しています。協議会の立ち上げ前に行った住民へのアンケートでは、高齢者が一人で居ることや、水害の多い地域であることへの不安や心配が寄せられました。これらの問題の解決を目指し、協議会に「防災部会」を作り、活動を始めました。

◇丁寧に行った説明
最初は「個人情報を出したくない」「自分は大丈夫だから」と活動に参加しない人もいました。活動を理解してもらうため、町内会の役員と協力し、100軒以上を個別に訪問しました。丁寧に説明したことで、参加者が徐々に増えてきました。

◇普段の交流の大切さ
協議会では、出前カフェ「めぐりん」や防災訓練などの地域活動を定期的に行っています。自分が興味のある活動だけでも参加してもらうことを大切にしています。普段から、地域の人と交流しておくことで、いざという時に声掛けや協力がしやすくなり、地域全体で互いのことを気に掛けるようになります。

◇世代を超えたつながり
高齢化が進む中で、今後地域の力はより重要になってきます。大人がつながると、子どもたちも自然と地域とつながっていきます。世代を超えたつながりが、災害から地域を守る力になると信じて、活動を続けていきたいです。

問合せ:生活福祉課
【電話】32-2063

■個別避難計画も学べる!防災出前講座をしています
市では、住民の皆さんによる地域防災力の向上や地域の自主防災活動を支援するため、市内各地で出前講座(座学・ワークショップなど)を実施しています。
西田辺地区では、6月23日に、昨年度作成した防災マップの新たな危険箇所に印を付けたり、避難経路の確認や今後地域で取り組む防災活動などを話し合ったりしました。
また、高齢者などの避難誘導や事前の準備など「個別避難計画」についても学びました。
皆さんも、自分の地域で行える防災活動や備えについて、考えてみませんか。

■災害情報を伝える「緊急告知防災ラジオ」を販売しています
災害時には、気象情報や避難情報などを自動起動で放送します。
対象:旧津山市内に住所がある世帯
価格:3,250円(消費税込)
※ラジオの購入方法など、詳しくはお問い合わせください

問合せ:危機管理室
【電話】32-2042

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

市区町村の広報紙をネットやスマホで マイ広報紙

MENU