■町内外の人を「つなぐ」場として、仕事や学びに活用できる拠点が誕生!
東日本大震災津波が発生した後、住田町は沿岸部で被災した方々を支援するため、地元の木材を使用し93戸の木造戸建ての仮設住宅を建設しました。林業のまちならではの技術を生かした住宅は注目を集め、ボランティアに訪れた多くの支援者との交流が生まれました。
こうした後方支援の記録や記憶、絆の輪をつないでいくため、仮設住宅団地の跡地を活用した新たなプロジェクトが始動。2023年5月、仮設住宅の部材の一部を再利用して、「仕事と学び複合施設イコウェルすみた」が誕生しました。
「リモートワークができる拠点を作ることで、移住者やユーターン者を受け入れることが狙いです」と住田町の紺野尚之(こんのなおゆき)さんが話すように、ここは新たな働き方の受け皿となる施設。仕事や勉強に使えるワークスペースを備えた「共用棟」や「オフィス棟」、お試し移住に利用できる「滞在体験棟」などが整備されています。
「町内外のさまざまな人が共に学べるよう、イベントや講座を考えていきたい」と、施設を運営する関博充(せきひろみつ)さん。人との交流から生まれる新たなつながりと、地域に新たな活気を呼び込む拠点として重要な役割を担っています。
写真が2枚あります。
1枚目:左から地域プロジェクトマネージャーの関博充(せきひろみつ)さん、「イコウェルすみた」でのイベント企画などをしている一般社団法人邑(ゆう)サポートの伊藤美希子(いとうみきこ)さんと奈良朋彦(ならともひこ)さん、住田町企画財政課の紺野尚之(こんのなおゆき)さん。木材を使用した複合施設の前に立つ笑顔の4人の集合写真です。
2枚目:仕事をしたり学生たちが勉強をしたり、自由に活用できるワークスペースを備えた共用棟。木目に沿って蛍光灯が取り付けられた天井と木のフローリングの床面に机や椅子などが配置された明るい室内の様子です。
写真終わり。
※写真は本紙またはPDF版をご覧ください。
地図があります。
国道107号線の近くにセブンイレブン、住田町役場があります。そこから気仙川沿いに世田米小学校があり、川向うにイコウェルすみたがあります。最寄りのインターチェンジは遠野住田インターチェンジと大船渡インターチェンジです。
地図終わり。
※地図は本紙またはPDF版をご覧ください。
お問い合わせ:イコウェルすみた
【電話】0192-47-5075
■震災の教訓を忘れない! 実際の仮設住宅を体感しながら、後方支援活動の大切さを学ぶ
「イコウェルすみた」内には、震災後に被災者の方々が暮らした木造戸建ての仮設住宅を活用した「展示棟」があります。「住田型」として注目を集めた仮設住宅は、被災者の心を癒した木の温もりが心地よい空間。室内には、震災後の住田町の後方支援活動から、災害ボランティアセンターの設置、仮設住宅の整備、その後のコミュニティ支援まで、順を追って紹介するパネルを展示しています。仮設住宅をリアルに体感しながら震災や後方支援について学ぶことができる場として、学習や研修などにも活用されています。
写真があります。
木造戸建ての内部の様子です。室内の壁は木材で作られていて、震災後の後方支援の活動などを紹介するパネルがあります。
写真終わり。
※写真は本紙またはPDF版をご覧ください。
イコウェルすみたのホームページはこちらの二次元コードがあります。
※二次元コードは本紙またはPDF版をご覧ください。
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