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【特集1】震災から13年 震災の教訓を未来につなぐ(1)

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岩手県

■東日本大震災津波から13年を迎えて
始めに、今般の令和6年能登半島地震で犠牲になられた方々の御冥福をお祈り申し上げます。また、被害に遭われた皆様に心からお見舞い申し上げます。
東日本大震災津波の発生から、本年3月11日で13年となります。改めて、犠牲になられた方々に、謹んで哀悼の誠を捧げます。
岩手県は、東日本大震災津波からの復興に当たり、「いのちを守り 海と大地と共に生きる ふるさと岩手・三陸の創造」を目指す姿とし、国内外から多くの御支援を頂きながら、県民一丸となって復興に取り組んできました。
復興道路や津波防災施設の整備などの多くが完了しましたが、復興のステージが進むにつれ、新たな課題も顕在化しています。引き続き、被災者一人ひとりの状況に応じたきめ細かい支援や、主要魚種の不漁対策などなりわいの再生に取り組んでいくとともに、「日本海溝・千島海溝沿い巨大地震」に備え、関係機関と連携した防災・減災対策を進めていきます。
これからも、「誰一人として取り残さない」という理念のもと、新しい三陸の創造を目指し、復興のその先を見据えた取組を進めていきます。
3月11日は、「東日本大震災津波を語り継ぐ日」です。復興の歩みの中で得られた多くの絆や、人と人とが支え合うことの大切さを胸に、東日本大震災津波の教訓を次世代へ語り継ぎ、一人ひとりの大切な人に想いを寄せながら、力を合わせて、ふるさと岩手を築いていきましょう。
岩手県知事 達増拓也

写真があります。
白いワイシャツにネクタイをしめた達増知事です。
写真終わり。
※写真は本紙またはPDF版をご覧ください。

■震災を学び、復興の姿を見つめるため、歩みを進める三陸へ!
2023年6月4日、天皇皇后両陛下ご臨席のもと、「第73回全国植樹祭いわて2023」を開催しました。式典会場の高田松原津波復興祈念公園と県内のサテライト会場を合わせ、県内外から7000人を超える方々が参加。森林や林業に対する理解を深めるとともに、これまでに頂いた支援への感謝と、復興に取り組む姿を発信しました。
また、久慈市や山田町に新たな「道の駅」が開業し、岩手県立陸前高田オートキャンプ場がリニューアルオープンするなど、復興に向かって着実に歩みを進める三陸。その一方で、震災を経験していない世代への伝承など、取り組んでいくべき課題もあります。
時間の経過とともに震災の風化が懸念されていますが、私たちが震災から得た教訓は世界中の人々に必要なもの。いつ起きるか分からない災害からいのちを守るため、震災の事実と教訓を多くの人に発信し、次の世代へ伝承していきましょう。

写真が3枚あります。
1枚目:「第73回全国植樹祭いわて2023」式典の様子
式典会場の高田松原津波復興記念公園内に弧を描いたような屋根のステージが設置され、緑やオレンジの帽子を被った多くの子どもたちや人々が参加しています。
2枚目:「第73回全国植樹祭いわて2023」天皇皇后両陛下によるお手植え
天皇皇后両陛下が鍬を持って立たれています。
3枚目:岩手県立陸前高田オートキャンプ場(スノーピーク陸前高田キャンプフィールド)
たくさんの車が横付けされた広い芝生の敷地に数個のテントが設営されています。
写真終わり。
※写真は本紙またはPDF版をご覧ください。

■震災の教訓を学びながら、自然の魅力に触れてみませんか。
震災の事実と教訓を国内外へ発信し、後世へ伝承することを目的とする東日本大震災津波伝承館。解説員を務める千田房代(ちだふさよ)さんは、大船渡市三陸町出身。最近は震災を経験していない子どもたちや、県外からの来館客が増えていると言います。
「大震災は絶対に忘れてはいけないこと。自然災害はいつどこで起きるかわかりません。だからこそ、日頃の備えと訓練が大事。ここでの学びを通して、命の守り方を伝えていきたい」と話します。
解説員として来館者に接する中で、地球の活動に興味を抱いた千田さんは、三陸ジオパークの認定ガイドとしても活躍しています。「ジオパークの魅力は、地球の時間を感じられること。景観が作り出された過程を知ると、より深く楽しむことができますよ」と、千田さん。
自然の「脅威」と「恵み」の両方と共に歩む三陸。その歩みを見つめることで、震災の学びや、ふるさとへの思いを深めてみませんか。

写真があります。
伝承館の解説員と三陸ジオパークの認定ガイドを務める千田房代さん。
被災物の津波で破損した消防団の車両の前に立つ千田さんです。
写真終わり。
※写真は本紙またはPDF版をご覧ください。

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