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令和6年度 教育行政方針(1)

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岩手県一関市

時枝直樹教育長は、市議会第109回2月通常会議で令和6年度の教育行政方針を述べました。概要を掲載します。

■はじめに
今日の教育を取り巻く社会環境は、急激に変化しています。市内の人口減少は進行していますが、子供においてより顕著に現れています。
この子供減少の時代に世の中をたくましく生き、地域の未来を切り開く人材の育成は一層重要であり、その使命を教育は担っています。地球的規模の視点で求められる持続可能な社会に向けた考え方、地域にどう関わりどう貢献していくのかの姿勢、多様性を踏まえた個別最適な学びなど、教育の質の向上が一層求められています。
これらの教育への社会的要請に応え、一関の持続的な発展を支えていくために、子供たちがふるさと一関に誇りと愛着を持ち、知徳体の資質を兼ね備えた地域を支える人間に成長するよう、生涯学習の機会を充実させながら教育行政を推進します。

■重点的に取り組む施策(重点プロジェクトなど)
教育振興基本計画後期事業計画の目標に掲げた「学びの風土を礎に 心豊かにたくましく 郷土の誇りを未来につなぐ 一関の人づくり」の実現に向けて、四つのプロジェクトを重点としながら、計画を着実に推進します。

○ことばを大切にする教育プロジェクト
語彙(ごい)の豊かさ、言葉の感性、心の豊かさを育むことを目指します。
公立図書館と連携を図りながら学校図書館システムの活用を進めます。
幼稚園などでは、詩やことわざ、絵本の読み聞かせなどに楽しみながら触れさせます。
小学校では、ことばのテキスト「言海」を用いて、児童が言葉のリズムや響きを十分に感じながら音読・素読に取り組み、言葉の感性を高めます。
「ことばの先人」については、ことばのテキスト「言海」の先人ページを取り上げること、また、博物館学芸員が小学校においてことばを通じて人々に大きく影響を与えた先人を学ぶ授業を行うことにより、郷土の歴史に対する理解を深め、郷土への誇りを育みます。

○グローバル人材育成プロジェクト
キャリア教育については「地域に学び、地域で育てる」という視点で、中学2年生が社会体験学習に取り組み、中学生最先端科学体験研修、英語の森キャンプの実施やALT(外国語指導助手)の派遣などを進めるほか、英語力の向上を支援するため、英語検定補助を行います。
1人1台タブレット、大型提示装置の有効活用を推進するとともに、統合型校務支援システムの導入により、学校のICT(情報通信技術)環境の充実と教職員の校務負担軽減を進めます。
また、小学校での「ことば」の学び、中学校での社会体験学習での学びを通して、グローバル化する社会にあっても、故郷に根付くアイデンティティーを大切にする教育を展開します。

○学校と地域の協働推進プロジェクト
学校の情報や活動の様子を発信するとともに、市内全ての小・中学校に学校運営支援協議会(コミュニティ・スクール)を設置し、育てたい子供像を共有して、地域社会全体で子供たちの健やかな成長を育む取り組みを進めます。

○世界遺産拡張登録推進プロジェクト
骨寺村荘園遺跡の世界遺産拡張登録に向けた取り組みは一つの区切りを迎えましたが、引き続き調査研究を継続し、資産の価値向上に努めます。
本寺地区の地域づくりについては、地域住民と話し合いながら進め、支援を検討します。

○教育環境の充実
子供の数が減少していることから、引き続き保護者や地域の方々と学校規模の適正化について考えます。
学校施設の老朽化の状況などを踏まえ、一関小学校の校舎などの改築に係る設計を進めます。
その他の学校については、施設機能の維持と環境に配慮した補修・改修を行います。

○学校部活動の地域移行
生徒数の減少や教員の働き方改革などの状況の変化を見据え、望ましい部活動の環境を構築し、持続可能な部活動を実現するため、地域で指導者などの体制が整った学校部活動から持続可能な活動へと移行します。

問合せ:教育委員会教育総務課
【電話】82-2231

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