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自治体の皆さまへ

【特集】だまされないで―消費者トラブル、特殊詐欺被害の今―(2)

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岩手県一関市

■詐欺に注意!これが最近の手口です
市民生活の安全に向き合う一関、千厩両警察署の2人に聞きました。

●インターネット使用中も注意を!
一関警察署生活安全課 吉田 直樹課長
最近は「サポート詐欺」の相談が多く寄せられています。
「サポート詐欺」とは、パソコンでインターネットを使用中に突然警告音が鳴り、「ウイルスに感染している」などの警告画面が表示され、画面上に表示された電話番号に電話をかけると、ウイルス削除の名目で電子ギフト券などの金銭をだまし取られる手口です。
警告音や警告画面が出ても慌てず、すぐに警察に相談してください。

●SNSだけで「結婚、投資」はアウト!
千厩警察署生活安全課 目時 崚巡査長
SNSでの「ロマンス詐欺」が発生しています。やりとりを通じて恋愛感情や親近感を抱かせながら、「2人の将来のため」などの理由で投資に誘導し、金銭をだまし取るのです。
犯人はだましのプロ。送金しないと関係を終わらせるようなメッセージを送るなど、恋愛感情に付け込んで金銭を要求します。相手を信頼する気持ちが強くなると、後戻りできない心理状態になり、何度も振り込んでしまいます。甘い言葉と、お金の話に警戒してください。

■買い物や契約に関する無料の相談窓口 市消費生活センターを紹介します(本庁1階7番窓口「消費生活センター」の表示が目印です)
●消費者トラブル解決のお手伝いをしています
市は、市民の消費生活における被害の防止と安全を確保し、消費生活の向上を図るため、平成23年に消費生活センターを開設しました。センターには、買い物、サービスの契約など消費生活に関する無料の相談窓口を開設し、平日の8時30分から17時15分までの間、消費生活相談員が相談に応じています。
本市の相談員は4人体制。寄せられた消費者トラブルなどの相談に対し、状況に応じて解決のための助言、情報提供をしています。場合によっては事業者と相談者の間に立ち、トラブル解決に向けたあっせん・交渉を行います。
多様化する消費者トラブルや詐欺の手口、対処法を市民の皆さんに知ってもらおうと、消費生活出前講座を開催するなどの啓発活動にも力を入れています。

●消費生活相談員から皆さんへ伝えたいこと
○早めの相談が大切!
訪問販売など一定の取引にはクーリング・オフ制度があります。消費者が契約後、一方的・無条件に契約を解除できる制度ですが、これには期限があります。電話勧誘販売、訪問販売などで契約した場合は、8日目を過ぎると解除できなくなるケースが多くなります。早めに問い合わせてください。

○甘い言葉、不安をあおる言葉に用心!
「安くなる」「今契約しないと大変なことになる」などの言葉をうのみにしてはいけません。その場で判断せず、家族などに相談しましょう。

○インターネットでの契約に関する相談が増えています!
定期購入トラブルのほか、SNSなどで「簡単にもうかる」という広告を信じて、投資サイトや副業サイトに多額のお金を払ってしまったという相談が増えています。一度冷静になり、事業者の情報を調べてみましょう。

●契約者本人が相談を
消費者トラブルは多様化・複雑化しており、若者から高齢者まで幅広い世代の人から、連日のように相談が寄せられています。金額や被害の大小に関わらず、買い物や契約に関して疑問に感じたり不安に思ったりすることがあれば、できるだけ契約者本人が消費生活センターに相談してください。

○相談のポイント
・関係書類を手元に用意し
・いつ、どのような商品・サービスを
・いくらで契約、購入したのか
・業者とどのようなやり取りがあったのか
など、状況を整理しておくとスムーズに相談が進みます。

●出前講座を活用しましょう
老人クラブや自治会、介護予防教室などの団体、教育機関へ消費生活相談員を無料で派遣します。
内容は
・悪質商法とその対処法
・振り込め詐欺の手口
・携帯電話やインターネット関連トラブル対処法
・多重債務に陥らないための知識
・契約の基礎知識
・最近の消費生活相談の状況
などから、希望に合わせて対応します。市ホームページに掲載している申込書で、受講希望日の1カ月前までに申し込んでください。

■佐々木成三さんからのメッセージ
今、日本国内は高齢者を狙った特殊詐欺の他にも、著名人に成り済ましてうその投資を呼び掛けるSNS型投資詐欺など、皆さんの大切な財産を狙った悪質かつ巧妙な犯罪が全国各地で発生しており、犯罪組織は地方を狙っています。
詐欺被害に遭った8割が「自分には関係がない」「自分はだまされない自信があった」と答えています。
ぜひ、一関市民の皆さま!防犯意識を高め、犯罪組織に負けない防犯コミュニティーをつくりましょう。

Profile
ささき・なるみ 一関市出身。
埼玉県警で刑事を務めた後、犯罪コメンテーターとしてテレビ番組に出演するなど犯罪を生まない環境づくりを目指して活動している。一般社団法人スクールポリス理事。令和5年11月から「いちのせき大使」。

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