■きらり人輝く
自分が育った大好きなまきストーブを残していくために事業を展開
▼心のゆとりを楽しんでほしい
令和5年4月に起業し、令和6年5月に野田村にショールームをオープンした鈴木洋平さん。鈴木さんと従業員の関上昴平さんに、まきストーブへの思いや今後の展望について伺いました。
▽起業のきっかけ
林業が盛んな地域でまきストーブも昔から使われていますが、まきを作れる人が減り、使うのをやめる人が増えてきています。ともに育ってきたこの文化や、何より自分が好きなまきストーブを事業にしたいと思い、起業しました。
▽事業の内容
まき、ペレットストーブの販売や設置、メンテナンスが主です。代理店として国内外の幅広い商品を取り扱い、家の雰囲気や気密性などに合わせて提案します。まきは地元の木を仕入れ、必要な分ずつを販売。テントサウナのレンタル、キャンプ用品の販売などアウトドア関係の事業も進めています。
▽まきストーブの魅力
1番は暖かさ。電気や灯油のストーブには出せない、熱量の高さが魅力です。まきの準備や火の調節など手間はかかりますが、その手間暇を楽しむ心のゆとりや感覚も味わってほしいです。火のゆらぎには癒し効果もあり、火を見ることで穏やかな気持ちになります。
▽今後の展望
店としては、まきストーブの利用率をあげ、事業を定着させること。ゆくゆくは地元でストーブを作り、この地域から発信、輸出することが夢です。アウトドア事業も展開し、外から人が集まる場所にして、雇用も生むことができたらと思っています。
まき割りや海の目の前でのテントサウナ、冬にはストーブに火をつける体験が店でできますので、ぜひお越しください。
Name:
鈴木洋平(すずき・ようへい)さん(写真左 寺里・43歳)
関上昴平(せきがみ・こうへい)さん(写真右 栄町・29歳)
※写真は本紙をご覧ください。
Profile:SLOW LIFE代表(鈴木さん)、従業員(関上さん)
営業時間…月~土曜日10時~17時、不定休
住所…野田村野田9-84-5
【電話】66-8440
■集まれ!元気の輪
▼小久慈吊るし飾りサークル
小久慈吊るし飾りサークルは、平成30年に地域の女性部の活動から発足した団体で、60代から90代の8人で活動しています。
活動では先生の指導のもと、ちりめんやなどの布を使った作品を制作。会話を楽しみながら、和気あいあいと活動しています。同じものを作っても、制作者によって個性が出ることが魅力です。町民文化祭や市民生涯学習のつどいへの出品を目標に、製作しています。
会員も募集しています。初心者の人や作品作りが好きな人など誰でも歓迎しますので、ぜひ参加ください。
代表:中村 アツ子さん
活動場所:小久慈市民センター【電話】52-7400
活動日:第1土曜日18時~19時30分
■My life in Kuji
市内の小・中学校で英語を教えているALT(外国語指導助手)の皆さんが、久慈で生活していて感じたことなどを紹介するコーナーです
▼もうすぐアメリカに帰省します
日本に住み始めて、もうすぐ2年半になります。この2年の間は、移動時間が約14時間と長いことや費用がかかるために、アメリカに帰省していませんでした。
今回の帰省では、家族に会えることとアメリカの中華料理やお気に入りのお菓子「チーズイット」などの懐かしい食べ物を久しぶりに食べられることを楽しみにしています。
車が右車線を走行しているのを見たり、私が日本にいる間に家族が引っ越した新しい家に帰省することは、きっと不思議な感じがすると思います。家があるインディアナ州もだいぶ寒くなってきたようなので、もっと厚めの洋服をスーツケースに入れた方が良さそうです。
帰省中に何をするかは、特にまだ決めていません。母は私が到着した翌日に、家族や親せきを家に呼び、ピザを注文してみんなで食べる計画を立てているようです。
キーラ・カーツさん
インディアナ州・25歳/久慈小、侍浜小、久喜小、小袖小、大川目中、侍浜中、三崎中を担当
■市民センターだより
▼山形市民センター事業紹介
▽演劇ワークショップ
8月21日から全3回、演劇ワークショップ(特別編)を開催しました。本事業は、誰でも演劇の基礎や技術を学べる内容で、久慈市民おらほーる劇場公演に向けての取り組みの一環として実施。延べ39人が参加し、講師の指導のもと、楽しみながらも真剣に演劇について学びました。ワークショップは現在も、おらほーる劇場の出演者向けに継続して開催しています。
おらほーる劇場は、脚本・演出・役者・スタッフ全てを久慈市民で取り組む、手づくりの市民劇場です。本番に向けて8月から、29人が準備や週3回の稽古に取り組んでいます。
今年の劇のタイトルは「大怪獣の厄災」です。人々が経験したことのない大災害が襲ったまちの避難所を舞台に、避難者が協力して困難に立ち向かう姿を描きます。11月30日(土)、12月1日(日)におらほーるで上演。プレイガイドにて、チケットを発売中です。ぜひ来場ください。
問合せ:山形市民センター
【電話】57-2055
■協力隊つうしん
▼しらかば製作ラボを開業しました
今年は「ヴィヒタ」作りを本格的に始めています。ヴィヒタはサウナをより楽しむために使用する道具で、主に白樺の枝葉を使用して製作します。サウナブームの追い風もあり、今年は200本程販売することが出来たので手応えを感じています。
10月には「しらかば製作ラボ」を開業。白樺の未利用資源を活用したヴィヒタのような雑貨や工芸品を製作・販売し、利益の一部を白樺林の保全活動の一助としていきたいです。製作時は地域団体に一部作業を依頼し、山林の所有者には活用方法を提示して適切な管理を促進。地域へ白樺林の恵みを還元しながら、地域資源の活用と山林の保全を両立し、現在の活動を継続していける事業にしたいと考えています。
一緒に地域資源を活用する取り組みをしてみませんか。興味がある人や原料提供ができる山主の人はぜひ連絡ください。
阿部 大地さん(あべ・だいち 34歳)
令和4年4月着任。白樺を活用した商品を開発し、白樺林の保全に向けて活動中。
地域おこし協力隊:移住定住促進を目的に、都市部からの移住者に対して市が委嘱。カフェを中心とした地域の活性化、新規漁業者の確保や水産物の高付加価値化への取り組み、農泊事業の実践と推進、地域資源の商品開発・販路拡大PRなどを行います。
<この記事についてアンケートにご協力ください。>