■予算編成 教育・保育環境の整備、脱炭素社会実現に向けた事業を推進
令和6年度の一般会計当初予算は214億9000万円。令和5年度と比較して15億700万円、7.5%の増額となりました。当初予算の概要をお知らせします。
※金額は1万円未満を四捨五入しています
▼一般会計歳入
214億9,000万円
▼一般会計歳出
214億9,000万円
▽歳出を性質別にみると…
▼特別会計
特別会計は、特定の事業を一般会計と区分し、特定の歳入と歳出を区別して処理する会計です。
国民健康保険事業勘定:35億6,798万円
国民健康保険直営診療施設勘定:1億9,281万円
後期高齢者医療:4億3,757万円
魚市場事業:1,637万円
合計:42億1,473万円
▼企業会計
▼財政用語の説明
▽歳入の関係
地方交付税:人口や環境などの違いで生まれる地方間の格差を調整するため、国から配分されるお金。国が徴収する所得税や法人税などが基になっています
国庫支出金、県支出金:国・県が市に対して交付する補助金など
市債:建設事業などを行うために、国や金融機関などから借りるお金
▽歳出の関係
民生費:福祉や子育て支援などのために使うお金
総務費:企画調整事務、庁舎や財産の維持管理、戸籍管理、税金の徴収など市の運営全般に使うお金
教育費:学校教育や生涯学習の充実、文化・スポーツなどを推進するために使うお金
公債費:市の借金返済に使うお金
土木費:道路や公園などの整備・補修に使うお金
衛生費:環境の保全や健康増進などに使うお金
消防費:消防や災害対策などのために使うお金
商工費:商工業や観光などの振興のために使うお金
農林水産業費:農林水産業の振興などに使うお金
義務的経費:人件費など支出することが義務付けられ、簡単に削減できないお金
投資的経費:道路や学校などを整備するためのお金
扶助費:子育てや高齢者、障がい者などの支援に使うお金
物件費:事業委託や各種ソフト事業などに使うお金
▽その他
企業会計:事業で得られる収入で経費を賄う独立採算制を原則とした会計。市では、水道事業会計と下水道事業会計がこれに当たります
令和6年度予算は、久慈市総合計画基本構想・後期基本計画に基づく各種事業の推進を図り、人口減少対策に取り組むとともに、限られた財源の効果的な活用を基本方針として予算を編成しました。また、重要施策として、久慈湊小学校移転改築事業や脱炭素先行地域推進事業等の大型事業が本格化することから予算規模が大きくなっています。
一般会計の歳入を財源別に見ると、市税や諸収入、繰入金など地方公共団体が自主的に調達できる自主財源は57億8063万円。昨年度から4億7223万円減額し、自主財源が歳入に占める割合は26.9%と7.6ポイント減少しています。今後も、少子高齢化などの影響により減少していくことが予測されます。
歳出を性質ごとに見ると、人件費や扶助費、公債費などの義務的経費は98億739万円となり、昨年度から1億8139万円の減額となっています。義務的経費が歳出に占める割合は45.6%と1.8ポイント減少しています。
ただし、高水準で推移する社会保障費や施設の老朽化対策等により、引き続き厳しい財政運営が続くと想定されます。
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