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自治体の皆さまへ

家の将来は大丈夫? 危険な空き家になる前に

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岩手県住田町

近年、人口減少や少子高齢化などの進行に伴い、所有者不在で放置されている空き家の増加が全国的な社会問題となっています。空き家は適切に管理されないと、さまざまな悪影響を及ぼす可能性があります。
本号では、空き家を放置することの問題点について考えていきます。

■町の空き家の現状
「空き家」とは、一般的には「誰も住んでいない家」のことをいいます。適切に管理されなくなると老朽化による家屋倒壊だけでなく、近隣の家や地域に対しても、外壁材や屋根材の落下などの問題を起こす可能性があります。
令和5年に行われた「住宅・土地統計調査」によると、全国の空き家は約900万戸、総住宅数に占める割合は13・8%と過去最高でした。
町内では、平成27年に行った「住田町空家調査」によると、空き家数は41戸、総住宅数に占める割合は2・0%でしたが、これ以降も人口減少の進行などに伴い、空き家の件数はさらに増加していると考えられます。

◇空き家数と空き家率の推移

出典:令和5年 住宅・土地統計調査

■空き家を放置していると、さまざまな問題が起こります。
◇倒壊
建物が傷み、地震や台風などで倒壊してしまう危険性があります。

◇外壁落下
外壁材や屋根材などの破損を放置すると、それらの部材が落下する危険性があります。

◇ねずみ・害虫など
ねずみや害虫などが大量発生すると、不衛生な状態になってしまいます。

◇景観の悪化
ゴミの散乱や外壁の破損・汚損などが放置されると景観を損ねてしまいます。

◇悪臭
動物の糞尿やごみなどが放置されると悪臭の発生に繋がります。

◇不法侵入
壊れた窓などから不法侵入者に出入りされると、周辺地域の治安の悪化に繋がります。

■所有者への対応を強化
空き家の適切な管理をさらに推進するため「空家等対策の推進に関する特別措置法」が令和5年12月に改正施行されたことに伴い、町でも「住田町空家等の適切な管理に関する条例」を改正施行しました。
このことにより、所有者の責務が強化され、国や自治体の施策への協力が求められることとなりました。

■その空き家が「負」動産になる前に
町が、そのまま放置すれば倒壊のおそれがある状態などと判断すると「特定空家等」に認定します。認定された場合、町は所有者に管理に関して「助言・指導」を行い、それでも改善が見られない場合は「勧告」、次に「命令」を行います。「命令」に従わなければ50万円以下の過料が科されるほか、所有者の代わりに町が強制的に建物の解体などをする「行政代執行」を行い、その費用は所有者に請求します。
なお、本町には下記の空き家等情報バンク制度があります。空き家を所有している方は、本制度の積極的なご利用をご検討ください。

◆「住田町空き家・空き地情報バンク制度」を知っていますか?
▽空き家バンク制度とは
空き家を「売りたい人」「貸したい人」に情報を登録してもらい、その空き家の情報を公開し、利用を希望する人に情報提供する制度です。
人が生活することで空き家を良好な状態に維持することができるため、空き家の適正管理の方法としても注目されています。

▽住田町空き家バンクの状況
平成20年度以降、50件の物件が登録され、そのうち32件が成約しています。空き家物件などの情報は随時町ホームページにて公開していますので、管理不全の空き家になることを防ぐためにも、住田町空き家バンクへの登録をお願いします。

▽注意点
・町では、所有者と利用希望者との交渉や契約は行いません。交渉や契約は当事者間で行っていただきます。
・所有権移転登記を行っていない物件や未登記物件などは、登録できない場合があります。

▽登録までの流れ
(1)申請書と必要書類を町企画財政課に提出してください。
(2)登録結果通知をお送りします。
(3)いただいた物件資料をもとに町で物件紹介資料を作成します。
(4)町HPにて物件情報を公開します。

問い合わせ:企画財政課企画調査係
【電話】46-2114

**********
問い合わせ:住民税務課生活環境係
【電話】46-2113

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