■11月11日は「サケの日」
サケは漢字で書くと「鮭」。右側のつくりが「十一十一」と読めることから、11月11日は「サケの日」とされています。
サケは、川で生まれ海へ下り、アラスカ沖やベーリング海を旅した後、産卵のため生まれた川へ戻って来ます。遡上する川にはふ化場が設置され、遡上した親魚を捕獲して受精卵を確保し、生まれた稚魚を水槽で飼育して、成長したら川に放流します。このサイクルが、サケの資源保護に重要な役割を果たしています。
岩手のサケは「南部鼻曲がり鮭」として親しまれ、県の魚にも選定されており、定置網漁によるサケの漁獲が、町の水産業を長年支えてきました。
海洋教育の一環で「有家川さけますふ化場」での稚魚放流を体験された人も多いかもしれません。
「竜田揚げ」や「ちゃんちゃん焼き」など、さまざまな調理法や味付けによく合い、お正月にいただく「サケの頭なます」は、サケを余さず食べられる郷土食です。
■海洋環境の変化による影響
一方、海洋環境の変化などにより、本県のサケは記録的な不漁に見舞われています。海水温の上昇が、サケ稚魚の生存率を下げているとも言われていますが、確かな原因はわかっていません。
現在、高水温に強く、生存率の高い稚魚を生産する取り組みが県などにより行われており、多くのサケが帰って来ることが期待されています。
■「サケの日」には…
生まれた川を離れ海で旅するサケや、海洋環境問題に思いを巡らせてみてはいかがでしょうか。
問合せ:役場農林課
【電話】77-2113
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