■はたちの献血 あなたの献血を待っている人がいます~差し出すのは腕じゃない、心なんだ~
今、全国的に若者の献血者が減少しています。一方で、輸血用血液を多く使用する高齢世代が増え、血液の需要はますます高まるばかりです。
この機会に「身体ひとつでできるボランティア・献血」に、チャレンジしてみませんか。
▼1日当たり約3千人が輸血
血液は、病気やけがで輸血を必要としている人の尊い命を救うため欠かせないものですが、現在の医学でもまだ人工的に作ることはできません。献血された血液で作られる輸血用の血液製剤には有効期間があり、赤血球は21日間、血しょうは1年間、血小板はたった4日間しか使用することができません。
▼あなたの献血が誰かの命をつなぐ
近年、県内の医療機関でも、一度に大量の血液を必要とする生体肝移植などの大手術ができるようになり、県内での血液の需要は年々増加しています。
また、冬期は夏期に比べ献血者が減少するため、輸血用血液の確保が厳しくなっています。
こうした状況の中、若い世代の献血への期待が非常に高まっています。
ぜひ皆さんの温かい協力をお願いします。あなたの献血が、誰かの尊い命を救う一助となります。
▼血液の用途
輸血用血液製剤の多くは、不慮の事故などに伴うものではなく、がん(悪性新生物)の患者に使用されています。また、使用する人の約87%は50歳以上です。今後、高齢社会が進むにつれて、血液の需要がさらに増えていくことが予想されます。
▼献血は全血献血と成分献血の2種類
全血献血は、血液中の全ての成分を献血する方法で、400ml献血と200ml献血があります。400ml献血は、男性は17歳、女性は18歳から、200ml献血は男女とも16歳から協力できます。現在、献血バスでは基本的に400ml献血のみ受け付けています。ただし、29歳以下の人に限り、200ml献血もできます。
成分献血は、血小板や血しょうといった特定の成分だけを採血し、体内での回復に時間がかかる赤血球は、体内に戻す献血方法です。一度に多くの血しょうや血小板を献血できて、体への負担も軽いことが特徴です。18歳から協力でき、もりおか献血ルームメルシーで実施しています。
▼献血の行方(図1)
献血された血液は、献血会場から各地のブロック血液センターに運搬され、精密な検査を経て血液成分ごとに分離されて血液製剤となり、適切な温度下で保管されます。医療機関からの要請に24時間365日対応できる体制で、患者が必要なときに血液が届けられます。
▽図1 血液の行方
参考:日本赤十字社岩手県赤十字血液センター「献血のゆくえ」
▼献血できる場所
▽献血バス
市内の事業所などで実施。
1月実施予定:1月21日(日)いわて生協ベルフ牧野林午前10時~正午、午後1時半~午後4時半
▽もりおか献血ルームメルシー
盛岡市大通2丁目3-7CT33ビル4階
【電話】653-6511
受付時間:
・午前10時~午後0時45分※成分献血は正午まで
・午後2時~午後5時45分※成分献血は午後5時まで
※土、日、祝日は、昼時間も中断せず献血を実施。
定休日:12月31日と1月1日
最新情報はXエックス(旧Twitter)で!
問い合わせ:
市献血推進協議会事務局(健康推進課内)【電話】656-6526
県赤十字血液センター献血推進課【電話】637-7201
■市のがん検診は受けましたか
本年度、市の胃がん・大腸がん・子宮頸がん・乳がん・肺がん検診を受けない人で職場や病院などで受診した人は市に連絡をお願いします。
市では、がん検診の未受診の理由を調査しています。
1件でも未受診の理由を報告していただくことで、がん検診の受診状況を正確に把握できます。
図の「市に報告をお願いします」に該当する人のうち、連絡がまだの人は、健康推進課【電話】656・6527に連絡してください。
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