朝、学校に通っている途中や通勤中、道端で警察官に似た服装で活動をしている人を見たことがありませんか?
彼らは「交通指導隊」。町の交通安全を守るため、交通事故防止に向けた街頭活動や町民向けの教室などを実施しています。ここでは、交通指導隊の概要やその一員として活躍している方の思いなどを紹介します。
■私たちが活動しています!
◇交通指導隊・交通指導員とは?
交通事故の防止により町民の生命・財産を守るため、地域に密着した交通安全活動を展開しています。
同隊は、町内に住む「交通指導員」により構成しています。交通指導員は、町から委嘱して2年間の任期付きで、交通安全活動に当たります。警察官とは異なる存在ですが、地域の交通安全に対する思いを強く持ち、活動に当たっています。
■年間の主な活動
交通指導隊の活動は、季節ごとの交通安全運動、各種行事に合わせた啓発活動など、主な活動は右の内容があります。これに加えて、町内の各学校やこども園で行う交通安全教室など、さまざまな機会を捉えて、町民に交通安全の意識づけを行っています。
4月…
・春の全国交通安全運動結団式
・黄色い羽根の配布活動
・メインルート活動
・徳丹城春まつり交通規制
7月…
・夏の交通安全運動・テント作戦
9月…
・横断歩道・チェック・ストップ運動
・黄色い羽根の配布活動
・メインルート活動
11月…
・正しい交通ルールを守る運動県民大会
・一関・盛岡間駅伝競走大会
12月…
・飲酒運転追放活動
・歳末特別警戒パトロール活動
・中学生・高校生合同パトロール
1月…
・交通指導隊初点検
3月…
・新一年生のための防犯・交通安全教室
■わが子を見守るために
中村珠生(たまみ)さん(矢巾2区)
◇子どものために指導隊へ
令和4年1月に交通指導員となった中村さん。以前から知り合いだった指導員に誘われ「自分の子どもを近くで見守ることができれば」と考え、指導員に就任しました。
「以前は想像していなかったような、さまざまな活動をしていることを知った」と中村さん。指導員の仕事は各保育施設や学校での交通安全教室、季節ごとの街頭活動、各行事での交通整理など、多岐にわたります。
◇できる範囲での活動に理解
中村さんは、平日は仕事をしながら指導員の活動に当たっています。「さまざまな場面での活動がありますが、仕事や生活を大事にしながら活動できる。隊の中で、互いに理解し合えていることが良い。自分ができる範囲で取り組むことができている」。
◇母として、隊員として
現在、小学3年生の長男、5歳の長女の子育て中。「指導員の活動を通して、周囲への啓発はもちろん、自分自身の交通安全への意識も高まったと感じている。『スピードを出しすぎていないか』『運転中の車の周りに小さい子どもはいないか』など、より意識するようになった。また、そういった意識が私だけではなく、自分の子どもたちの中にも育っていることに気が付き、指導隊に入って良かったと感じている」。
また、母親としては登校、登園した後に子どもがどう過ごしているか分かることも活動の醍醐味(だいごみ)といい「自分の子どもの通学中や学校にいる時など、普段見られない姿を見られることも、お得かもしれない。少しでも興味があれば、問い合わせをしてもらったり、交通安全活動などの取り組みを見に来てもらえたら」と話しました。
■地域を守る
照井誠一隊長(新田1区)
北海道出身で、よく通る道に交通事故が多発する場所があり、初雪の日に高校生のひき逃げがあったことが思い出されます。
私自身、子どもが好きなこともあり「地域の子どもたちを守ることにつながれば」という思いで指導員となり、これまで活動してきました。
子育てしながら活動してくれる方もおり、そういった若い力はありがたく、隊として貴重な存在と考えています。
家庭や仕事が一番大事なので、そちらを優先しながらの活動になります。「自分の子ども、孫を守る」という気持ちで、指導員になってくれたらと思います。
交通指導員の要件:町内在住で、町が貸与する制服を着て活動に従事できる方 ※年齢は問いません。
任期:2年
謝礼:年額16万円 ※役職による
この他、交通安全教室などの活動1回につき3,000円
問い合わせ:防災安全室
【電話】019-611-2708
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