■「飯森の化石産地」を市指定文化財に指定しました
○「飯森の化石産地」とは
南部北上山地には、約2億9900万年~2億5200万年前のペルム紀と呼ばれる時代に堆積した地層が広く分布しています。特に気仙沼市北部から矢作町飯森地域にかけて分布する上八瀬(かみやっせ)層(約2億6500万年前)は、腕足類、三葉虫、巻貝など様々な種類の化石が数多く産出されることで知られており、古くから専門家による調査や研究が行われてきました。
一方で、化石が採取できる有名な地域であることから、近年、アマチュア化石採集家や商業目的の採取による乱獲が問題となっています。
このため、貴重な「地域のたから」を大切に守り、有効に活用するため、当該地域を4月1日付けで陸前高田市指定天然記念物(地質鉱物)に指定しました。
○指定地内での化石採取には届出を
文化財に指定した範囲は「保護地区」および「活用地区」に区分され、化石が採取できるのは「活用地区」に限られます。また、原則として商業目的の採取は禁止します。
調査研究および活用のために化石採取を希望する場合は、採取の30日前までに市教育委員会に対し現状変更の許可申請が必要となります。また、終了後は速やかに終了報告をすることが義務づけられています。
詳細については、お問い合わせください。
問い合わせ先:市教育委員会管理課文化財係
【電話】内線556
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