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〈フォーカス奥出雲創生の現在地〉奥出雲町が「ホッケータウン」に認定されました(1)

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島根県奥出雲町

本町は、日本ホッケー協会から「ホッケータウン」の認定を受け、11月4日に三成公園ホッケー場で認定式が行われました。
これは、同協会の設立100周年を記念して行われる事業で、ホッケーを通じた地域活性化を目指す市区町村が認定の対象となっており、19自治体が認定されました。
今回の広報紙では、昭和57年に仁多郡で島根国体(くにびき国体)ホッケー競技が開催することが決定した後、今日までどのようにホッケーの普及、振興に取り組んでこられたか、長年にわたりホッケーに携わる島根県ホッケー協会理事長の児島史朗さん、前島根県ホッケー協会副理事長の小櫻和裕さん、セルリオ島根元監督の安部隆史さん、元さくらジャパンの山本由佳理さんにお話を伺いました。

◆〈児島史朗さん〉なぜ仁多郡でくにびき国体が開催されたのですか?
昭和48年に、県が各市町村の要望を聞きながら、各競技の開催地を決定しました。当初、第一希望として横田町は山岳競技、仁多町は卓球競技の開催を希望していましたが、一市町村での開催が困難であること等により、開催を断念することになりました。そして、仁多町の第2希望であったホッケー競技を仁多・横田町で開催することで決着がつきました。

◆〈小櫻和裕さん〉昭和49年に島根県ホッケー協会が発足し、その後、どのようにホッケーが町内に広まったのでしょうか?
誰も見たこともやったこともない競技のため、まず、学校の先生であっ私の高校時代の恩師が、昭和53年に天理大学にルール等を学びに行くこととなり、当時、大学で体育を学んでいた私も一緒に行きました。そして、そこで得た知識を広めるために、まず、学校の先生や役場の職員等、町内の若者を中心に練習会を開催しました。今のように戦術もなく、とにかく走って、ひたすらボールを追いかけていましたね。そして、間もなく、学校にクラブや部活が誕生しました。

◆〈安部隆史さん〉くにびき国体に少年男子として出場され、その後、成年男子として国体に出場された経験をお持ちですが、感想を聞かせてください。
私が中学生の時に富山県で全中(全日本中学校ホッケー選手権大会)が開催され、先生から「行きたい人〜」と聞かれて、出場し、ルールを聞きながら競技をしました。翌年の昭和52年に、仁多中でホッケー部ができ、社会人チームであるマツダオート広島の選手等が教えに来てくれていました。そして、高校3年生の時、くにびき国体の少年の部に地元開催枠で出場しました。たくさんの人が応援に来て下さりびっくりした事を覚えています。初戦の対戦相手は、3冠がかかる岩手県のチームでした。1–2で負けましたが、強豪校を相手に先制点を取ったんですよ。
その後、平成4年には成年の部で国体に出場しました。この時は、実力で中国ブロックを優勝し、国体への出場権を得たので、とても印象深い大会です。

◆〈児島史朗さん〉現在、男子ホッケーは3冠を獲得するほど強くなりました。いつから強豪校に仲間入りをしたのでしょうか?
昭和62年は、地元で開催される全中のため、私が監督をしていた横田中男子ホッケー部は猛練習をしました。走り込みで基礎体力を付け、「止める・パス・ドリブル・シュート」を繰り返し行い基本技術の向上を目指しました。部員の中には、練習がきつくて弁当が食べられない子もいて、ご飯に麦茶をかけてかき込んでましたね。そして、部員はバス通学ですが、練習をしているとバスの時間に間に合わないので、指導者が自宅まで送ってました。猛練習の結果、昭和62年の全中で全国制覇をしました。この時、横田中女子ホッケー部も揃って全国制覇をしています。続いて翌年、昭和63年でも横田中男子ホッケー優勝し、連覇を成し遂げました。そして、この部員が横田高校へ進学し、平成3年にインターハイで初優勝をしました。この頃から、強豪校の仲間入りをしました。

◆〈小櫻和裕さん〉現在、多くの女子ホッケー選手を輩出していますが、女子が力をつけたきっかけは何ですか?
私は、昭和54年から横田高校女子ホッケー部の監督を29年間していました。初めは、1〜2人しか部員がいませんでしたが、徐々に増えていきました。
平成になった頃、私は次第に地域にホッケーを根付かせないといけないと思いはじめ、高校卒業後もホッケーができるよう大学にお願いをして回りました。今のように名が知れていなかったので、門前払いもありましたよ。そして、横田高校女子ホッケー部から1人が天理大学に進学をした事を機に、2年後にも進学をし、全日本に選ばれました。彼女たちは、大学卒業後も地元へ戻り、一緒に練習をしてくれました。こうして、女子も力をつけていき平成6年に国体、平成7年にインターハイで優勝しました。

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