■安来の医療を守るために~かかりつけ医へ時間内受診を~
◆安来市の救急医療の現状
安来市における救急搬送件数が増加(令和2年:1722件→令和4年:2168件)しています。令和4年は救急搬送の約3割が軽症でした。
軽症者の救急搬送や時間外受診の増加は、緊急に治療が必要な重症者の妨げになったり、医師や医療機関の負担増加につながったりします。
必要な人が安心して医療を受けられるようにするため、次のことを心がけましょう。
◆私たちができること
▽かかりつけ医をもつ
かかりつけ医とは、日常的な診療や健康管理をしてくれる身近なお医者さんのことです。
「今は健康」という人も、健康診断や予防接種などの機会に、かかりつけ医をみつけておきましょう。
▽診療時間内に受診する
体の不調を感じたら、無理をして悪化する前に、早めにかかりつけ医を受診し、病気の早期発見と治療につなげましょう。
時間外の診療は、緊急性が高い患者のためにあります。急な症状でない場合には、平日・日中の受診を心がけましょう。
▽診療時間外の急病は
・夜間の急病
まず、かかりつけ医に相談しましょう。かかりつけ医の不在などで相談できず、救急の診療が必要な場合は救急告示病院(安来市立病院、安来第一病院)を受診してください。
・休日の急病
休日や祝日の急な発熱などの体調不良は、休日診療(在宅当番医制)を行っている医療機関を受診しましょう。当番の医療機関は、広報やすぎの市民カレンダーや市ホームページでお知らせしています。
※受診の際は、当番医療機関へ必ず、事前に電話連絡してください。
※健康保険証が必要です。健康手帳、お薬手帳、まめネットカードがある人はお持ちください。
・子どもの休日・夜間の急病
かかりつけ医の指示に従ってください。
受診するか迷ったら、島根県子ども医療電話相談(【電話】♯8000)で無料相談できます。気軽にご相談ください。
救急の診療が必要な場合は救急告示病院を受診してください。安来市立病院では、祝日・休日を除く木曜日(17時30分~21時30分)に小児科医師が夜間救急対応を行っています。
■井尻・赤屋地域の診療所が変わります
井尻診療所および赤屋診療所では、長年にわたり常松医院が診療していましたが、3月31日をもって診療を終了します。
4月15日以降は同場所で、安来市医師会診療所が診療を継続します。
それに伴い、診療日時を変更します。ご理解とご協力をお願いします。
・井尻診療所
診療日:(月)・(水)・(金)
診療時間:13時~14時
・赤屋診療所
診療日:(火)・(木)
診療時間:14時~15時
※4月以降の診療については、安来市医師会診療所(【電話】37-1511)へ問い合わせください。
■皆さんが安心して医療を受け続けるために 医師会長からのコメント
全国的に地域における医療確保問題が取りざたされています。
安来市の医療提供者も、医療確保のためさまざまな取り組みをしています。しかし、問題解決には、患者さんやその家族といった医療を受ける皆さんの、医療のかかり方に関する理解も必要となります。
受診するかどうか、どの医療機関にかかるかなど、うまく判断できれば、適切な医療機関にかかることができ、時間外受診や大病院への患者集中による混雑も少なくなります。結果、医療提供側の負担が緩和され、医療の質と安全の確保が期待できるとともに、医療を受ける側も、近くの場所で適正な医療を受けられるというメリットがあります。
地域医療を守るには、市民の皆さんのご理解と、医療機関と行政の一体的な取り組みが大切です。
一緒に地域医療を守っていきましょう。
安来市医師会 杉原整医師会長
■市内の医療機関一覧
問合せ:いきいき健康課
【電話】23-3220
<この記事についてアンケートにご協力ください。>