「牡丹を誇れる子に育てたい!」地域と学校を結ぶパイプ役として
義務教育学校八束学園 地域学校コーディネーター 池田香織
中海に浮かぶ『まぁるい島』、大根島の真ん中にある八束学園は、1年生から9年生(中学3年生)までが同じ校舎で学ぶ義務教育学校です。休憩時間や掃除には、1年生から9年生までが仲良くお話している光景がとてもほほえましい学園です。
八束学園では、ふるさと教育で3年生から本格的に牡丹の学習が始まります。牡丹を長年育てておられる地域の人が、積極的に牡丹について教えてくださいます。牡丹をどうやって育てるのか、どんな名前があり、どこに出荷されるのかなど、学校では分からないことが地域の先生を通して分かります。
また、八束学園から歩いて5分の場所には、地域の人が管理する「八束学園ふるさと農園」があります。春には色とりどりの牡丹が咲き、農園で育った牡丹の花びらを3年生が摘み、「牡丹染め保存会」の皆さんと一緒にコースターやハンカチに牡丹染めをします。秋には、3年生と8年生が、牡丹の剪定や補植をします。このやり方もすべて地域の人が教えてくださいます。これだけの学習ができるのは、年中お世話をしてくださるたくさんの地域の皆さんのおかげです。
八束学園を卒業し、大人になっても八束町で育ち地域の人に教わったことを誇りに思ってほしい、また、牡丹を見たらふるさと八束と地域の人たちを思い出してほしい、そんな思いで、地域と学校を結ぶパイプ役を担っています。コーディネーターとして、誇りを感じています。
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