国際交流員 ウォン・チンイン・クレオ
◆今月のテーマ
食欲の秋!!イギリスと香港の秋の味覚
さわやかな秋晴れの続く今日この頃、皆さんいかがお過ごしでしょうか。
秋と言えば、何を思い浮かべますか。スポーツの秋や芸術の秋でしょうか。私は食欲の秋です(笑)。長く続く暑い夏のあとは、美味しい旬のものを食べて、越冬の準備(笑)をしたくなります。あとは、中秋の満月と重陽の節句ですね。
◇イギリスの秋が旬の食材
秋が旬と言えば、洋ナシ、リンゴ、ケール(英:kale)と言う栄養価が高い緑黄色野菜、それとマッシュルームに、パンプキンとルタバガ(スウェーデンカブ)を思い浮かべます。洋ナシとリンゴを使う焼き菓子ももっと出回ってきます。この時期のアップルクランブルはより一層美味しいですね。焼き立てのアップルクランブルの上に濃厚なバニラアイスをのせて、そして温かいキャラメルソースをかけて…ああ、今すぐ食べたいです(笑)。ちなみに、アップルクランブルやアップルパイを作るときは、煮崩れしにくく酸味があるリンゴが良いです!
マッシュルームスープは一年中楽しめますが、新鮮なマッシュルームを使ったマッシュルームスープはより濃厚で香ばしいです。今のイギリスの夏は以前よりだいぶ暑さが増していますが、秋になると、本当にガラッと涼しく(地域によっては寒く)なります。段々と長くなる夜は、香り高いマッシュルームスープを嗅ぐだけでも元気が出ます(笑)。お肉なら、キジ肉と鹿肉もこの時期が美味しいです。お魚なら、レモンソール(英:lemon sole)と言うカレイが挙げられます。
◇香港の秋の味覚
梨、いちじく、スターフルーツ(英:starfruit、和名:五斂子)と言う甘酸っぱい果物に、レンコンとゆり根が代表的です。梨はもちろん、そのまま食べますが、スープの材料として使ったりもします。一年中、様々な食べ物が楽しめる香港では、生薬と旬の野菜や肉でスープを作って、健康維持の習慣があります。なぜならば、「医食同源」、食べるものと病気を治す薬の源は同じ、と「不時不食」、時ならざるは食らわずの考えが日常生活に溶け込んでいるからです。時間をかけて煮込むスープは美味しくて、栄養たっぷりです!そのため、梨、いちじくやレンコンのスープの材料になります。あとは、搾りたての梨ジュースですね。香港では搾りたてジュースの専門店があり、定番のオレンジジュースやリンゴジュース以外に、自分の好みで材料を選ぶミックスも注文できます。秋の梨ジュースは冬に向けて空気が乾燥しやすくなる時期の人気なチョイスです!
お肉なら、ガチョウが美味しいです!ガチョウのシーズンは年に2回ありまして、晩春の清明の節句の時と晩秋の重陽の節句の時です。下の写真は今年香港に行ったときに食べた焼ガチョウ(丸焼きのハーフだった気がします)の写真です。カラーの方が美味しく見えると思います(笑)
◆クレオの一言
龍の目と言うフルーツ。なぜか広報の原稿を作っている時に、頭の奥から「ロンガン食べたいな~」の考えが浮かんできました(笑)。龍眼と書いて、広東語でロンガンと呼ぶこのフルーツは、黄褐色の皮を持つ丸くて小さなフルーツです。果肉は半透明で甘いです!夏が旬で、香港では7月~8月の短い間で出回っています。香港のウェットマーケットでは、ロンガンは枝付きで販売されることが多いです。前回新鮮なロンガンを食べたのは、日本に来る前でした。何年前かな?笑
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