■脱炭素先行地域づくり事業について
令和4年4月に第1回の脱炭素先行地域に選定され、環境省の支援をいただきながら、環境と経済を両立させるまちづくりに取り組んでいます。設備工事の状況は、地域新電力会社おおなんきらりエネルギー(株)により公共施設や事業所、一般家庭に対し、PPAスキームを活用した太陽光発電設備の整備を着実に進めています。公共施設では、瑞穂支所、おおなんケーブルテレビ局舎、健康センター元気館、田所公民館、出羽公民館で、まもなく太陽光発電設備による再生可能エネルギーの供給が開始できると見込んでおり、羽須美支所、阿須那公民館、いこいの村しまねについては設備工事実施に向け、詳細設計を進めているところだと報告を受けています。加えて、民間住宅や民間事業所でも、太陽光発電設備工事を複数件、現在進めていることを確認しているところです。
次に、邑南町が行うEV自動車急速発電設備整備工事については、8月24日に指名競争入札を行い、工事業者が決定しました。また、道の駅瑞穂再整備事業での地中熱を活用した融雪設備や、小型風力発電設備の工事については、早期の工事発注に向け、準備を進めています。おおなんきらりエネルギー(株)の小売電気事業については、電気の安定調達を目的にローカルエナジー(株)(米子市)のバランシンググループに入り、グループの一員として電気の共同調達を行うことで、11月から順次小売電気事業を開始できるよう準備を進めているとのことです。
■公共交通施策について
邑南町バス路線再編実施計画(令和2年3月作成)の中で路線再編方針が示されている、おおなんバス「邑南川本線」の再編に向け、令和4年9月1日から「地域内循環交通実証運行」を実施し現在も運行中です。その路線について、10月からは運賃を徴収する有料路線「瑞穂矢上線」として運行することを予定しています。現在運行中の「邑南川本線」を継続し、元々計画にあった「邑南川本線再編案」を取り止めることとし、新ルートの、道の駅瑞穂から出羽、高原を経由して、石見方面へ運行する「瑞穂矢上線」でカバーすることで、経費を抑えつつ利便性の向上が図られると考えています。
■邑学館新館別棟整備事業について
令和4年度から取り組んでいる邑学館新館別棟建築工事は、令和5年9月末の完成を目指して進めています。現在工事は、完成に向けて順調に進んでおり、8月末での進捗率は85%です。建物完成後は、備品納品、外構工事、連絡通路設置工事に取り組み、10月末に竣工式を執り行う予定としており、寄宿舎生の利用開始は、11月からを予定です。また、新館別棟を利用する生徒の学びと暮らしの場として、長く愛着を持って利用される建物となるよう矢上高校生徒などを対象に愛称の募集を行ったとろです。生徒から募集した愛称の候補については、寄宿舎を利用する矢上高校生、教職員、地域の関係者からなる選定委員会で選考し、選定された愛称については新館別棟前に掲示したいと考えています。
■神紅の産地化について
今年度は、おーなんアグサポ隊の3年間の研修を終えた5名のハウスの内、令和2年度に苗を植栽した園、約39aで790房が着果し、8月13日から出荷販売されています。出荷形態は生果の房と生果の粒で、農協での共販やネットによる個人販売、町内の直売所への出荷等となっています。出荷初年度は、収穫量はまだ少ない状況の中ですが、思った以上に玉の太りが良く糖度の上がり具合の心配や、梅雨明け以降夜温の高い状態が続いたため着色の進み具合の心配がありましたが、結果的に、着色、糖度も基準に達し、生果として販売できる房も多く見られました。今年度の状況をまとめ、来年度以降の管理や他の育成園の管理につなげ、安定的な生産を確立していきたいと考えています
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