▽おおなんきらりエネルギー(株)が行う事業推進
令和5年度に公共施設5件、事業所1件、一般住宅3件に対して、PPAを活用した電力供給を開始しました。太陽光発電設備の無償設置に対する問い合わせも多数あり、今後PPAによる電力供給件数の増加が見込まれると確認しています。
電力小売事業では、2月より高圧電力の公共施設2施設に取次店として電力供給を開始しました。こちらも確保できる電力量に基づき、順次供給件数を拡大していくことを確認しています。そして令和5年度は、約140万円程度の電気使用料を町外流出から町内消費に呼び込む経済効果を生み出し、二酸化炭素の排出削減もおよそ25t-CO2削減に貢献していると確認しています。
▽脱炭素先行地域づくり事業
環境省の支援のもと、本町の環境と経済を両立させるまちづくりの一環として取り組んでいます。令和5年度は、公共施設や民間事業所、民間住宅に対し、PPAによる太陽光発電設備の無償設置や小型風力発電設備の整備等を進めました。エネルギーの地産地消で、需要家に対する電気料金の削減と、これまで町外流出していた電気料金が町内経済循環していく仕組が出来始めています。
また、いわみ温泉霧の湯への薪(まき)ボイラー導入に向けての実施設計業務や道の駅瑞穂再整備に伴う地中熱を活用した融雪設備導入に着手するなど、電力以外の再生可能エネルギーを活用したエネルギーの地産地消も進んでいます。
一方で、中野公民館多目的ホールのLED照明への更新といった省エネ化や電気自動車の充電設備の整備による再生可能エネルギー由来の電力の有効活用に向けたハード整備にも着手しました。今後、これらの事業を更に進めていくことで、エネルギーの地産地消による町内経済循環の裾野拡大に努めていきます。
▽休業中のいわみ温泉霧の湯等と香木の森公園施設
令和7年4月から一体での指定管理とするため、今年度、公募により指定管理者の指定手続きを行います。住民福祉の向上や地域活性化等の設置目的を果たし、町民に親しまれる施設を目指し計画的に準備を進めます。
また、令和5年度に実施したガバメントクラウドファンディング実績に基づき、(特非)江の川鐡道によるトンネル内映像コンテンツ制作事業が行われます。三江線鉄道公園の新たな活用で地域の活性化を期待しています。
▽JAの肥育センター
令和6年度から民間の事業者が事業承継されます。畜産クラスター事業に、美郷町、川本町とともに加わり、「石見和牛肉」生産流通システムの実証等を行います。また、邑南町農林総合事業では、肥育センターの管内繁殖農家からの子牛の購入を後押しする助成事業を実施します。
▽農業生産者の講話や生産から消費まで食育を通じた体験学習の実践
農業の楽しさややりがいを積極的にアピールするとともに、農業の可能性や将来性を町民で共有し、担い手の確保や産地の理解促進につなげることを趣旨として、邑南町農業振興大会を令和6年10月に開催します。町内の農業者の方にも運営委員会に参加いただき、準備を進めます。
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