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自治体の皆さまへ

〈特集〉全国からの応援を、力に(1)

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島根県飯南町

町の財源として大きな割合を占めるふるさと納税。その役割を、改めて考えてみたいと思います。

◆ふるさと納税の実績を報告します
ふるさと納税とは、生まれたふるさとや応援したい自治体に寄附ができる制度です。
令和5年度、全国から飯南町へのふるさと納税の寄附額は総額1億8,482万円余りとなりました。
その寄附金は、町のさまざまな取組に活用されています。

◇令和5年度 寄附金実績

◆全国からの寄附金が、町内のどこで使われているか知っていますか?

◇教育環境の充実のために
モニターに映し出されるのは、指導者用に小学校、中学校に導入された「デジタル教科書」。国語、算数、外国語、理科、社会、音楽、家庭科。これらの授業でデジタル教科書が使われています。
デジタル教科書とは、紙の教科書の内容をそのままデジタル上に記録した教材です。教科書の内容以外に、授業に役立つ機能がセットになっています。
たとえば、外国語の授業では、発音やイントネーションを学ぶために、動画の再生速度を変えたり、字幕を付けたりすることができます。また、映像を通して表情や身体表現を学び、リズムに乗って発音することができます。
このように、児童が楽しく授業に参加できるのも、デジタル教科書導入の利点の一つです。
デジタル教科書にこれらの機能が搭載されていることで、事前に授業の準備をする負担が軽減されました。
志々小学校の川上先生は、1年前に転勤してから、デジタル教科書を使用する頻度が高くなりました。「複式学級では、2学年が共に学んでいるので、教科によっては『(※)わたり』という学習形態をとることがあります。そのため、単式学級にはない教材準備や配慮が必要となります。デジタル教科書を使う利点は多いです」。
授業の準備や黒板へ板書する時間が減り、児童に向き合う時間が増えたと言います。

◇主体的・対話的で深い学びの授業を目指して
町の総合振興計画は「教育・文化・子育て」の分野で、「学習環境の充実による確かな学力の育成」「ICT教育の実施」を掲げています。
今回、志々小学校で使われていた「デジタル教科書」は、先生だけでなく児童も使用します。映像やアニメーション機能を使って視覚化し、『動き』があることで、一人一人が主体的に学ぶことができます。
大野教頭は、「デジタル教科書の機能を効果的に活用して学力向上に努めます」と話します。
充実した学習支援機能を持つことで、先生の指導の仕方や児童の学びに変化が起きています。

◇町内への取組に還元
寄附金の活用例として「デジタル教科書」を取り上げました。全国から寄せられた寄附金は、教育環境への支援だけではなく、大しめ縄をまちのブランドとして推進する事業や、森林セラピーを推進する事業、い〜にゃんPAYといった商業活性化事業などに活用されています。

※わたり…複式学級で同時に両学年に指導を行おうとすると、どうしても学年別に交互に指導することになります。この方法を「わたり」といっています。
(出典:島根県教育委員会「複式学級指導の手引き」)

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