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まちのおもちゃ箱(3)健康コラム-保健・医療・介護・福祉

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島根県飯南町

【飯南病院便り】

◆「飯南町に医療があるということ」~歴史的背景から~
副院長 三上隆浩

1920年代以前の医療における「保険」は、民間と官業の共済組合により提供され、加入は任意で、給付金額や掛金率も加入者で異なるものでした。1956年の時点では、日本の人口の約3分の1が医療保険に未加入の状態であったようです。1958年の国民健康保険法改正で、全ての市町村における地域保険制度の設立が義務化され、1961年に「国民皆保険」が達成されました。
1972年からの高齢者医療費無料化は、財源の持続可能性に対する懸念が広がり、1982年に老人保健法が制定され、高齢者医療自己負担ゼロの時代を終えました。
その後の高齢化の進展で、1997年に介護保険法が成立。2006年に75歳以上の後期高齢者を対象の医療保険制度が設立され、2015年には、都道府県が、国民健康保険の財政運営と医療提供体制で大きな権限と責任を持つようになり、現在の形になっています。
さて、1961年に制度的には「国民皆保険」が達成されますが、「保険あって医療なし」の状況解消に向けて、当時国民健康保険を運営していた市町村が、地域住民に医療を提供するために、全国津々浦々(特に中山間地域、離島、島嶼部)で、国民健康保険直営診療施設(国保直診)を設置しました。これが、現在の飯南病院、来島診療所、各出張診療所につながっています。
国保直診は、昭和30年代には全国で、診療所は約2,700施設、病院は約500施設ありましたが、市町村合併や人口減少と経営上の問題から、診療所は約500施設、病院は270施設まで減少しています。
これから全国的に進む少子高齢化と人口減少の社会状況において、飯南町での医療のあり方を生活と健康づくりの視点から、町や飯南病院はもちろん、町全体で一緒に考えていく必要があります。

【保健福祉センター便り】

◆もしかしたら…野菜摂取が不足しているのは、働き盛りの年代かもしれません

地域との共創で「野菜摂取不足ゼロ」を目指すカゴメ(株)の取組に賛同し、野菜の摂取量を測定するべジチェックをお借りし、町職員が「べジチェック」を体験してみました。
「思ったような数値が出なかったな」、「毎日野菜は気をつけて食べているから、十分な数値が出て安心した」など、人それぞれの意見がありました。

◇飯南町役場の平均値「4.71」
目標の「7」にはほど遠い結果でした。最高値が「8.8!」上限は「12」まであります。ベジチェックの値は1日とか1食野菜をたくさんとっても上がりません。習慣化することが必要です。
これから数値をレベルアップするために、食習慣を変えていこう!という決意を葉っぱに書いてもらい、全体で「やる気の木」ができあがりました。
町職員も数値改善に向けて努力していきます。町民の皆さんも自身の食生活を見直し、野菜を食べることを意識して習慣化できるようにしていきましょう。

問合せ:
飯南病院【電話】72-0221
来島診療所【電話】76-2309
保健福祉センター【電話】72-1770

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