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市政の動き

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広島県安芸高田市

■情報の価値
安芸高田市の市政が広く世の関心を集める中で、市は莫大な実利を得ています。情報が大きな力を生み出すという事例です。マスメディアとインターネットメディアを取り上げ、情報が持つ特徴や作用について説明します。

◇全国からの応援
YouTubeからの広告収入とライブ配信時の投げ銭を合わせて、3月は328万円の収入(手数料や税金を除く)がありました。2023年度(収益化を開始した9月からの合計)の実績は1,353万円となっています。
また、3月のふるさと納税は1,815万円と前年比1.8倍(同+826万円)となり、引き続き前年度を上振れて推移しています。2023年度の実績は4億4,562万円となり、2022年度の2億77万円から2億4,485万円も上積みできました。

◇市政運営に対する評価
このように全国から支援を得られたのは、安芸高田市の市政運営が多くの方に認識され、支持されているからに他なりません。これほどの金額が単なる知名度だけで集まるはずはなく、市政運営が評価されてこそ実現した数字と言えます。

◇評価に欠かせない情報
適切な評価に際しては、十分な情報が欠かせません。安芸高田市の場合、その情報を広く伝えた担い手はマスメディアとされる新聞やテレビではなく、SNSやYouTubeといったインターネットメディアと呼ばれる媒体でした。
そもそも、新聞やテレビが報じるのは市政の一部を切り取った情報でしかありません。新聞の紙面で一段分の記事があったとしても700~800文字に過ぎず、音読すれば2分強の情報量です。また、TVが報じる際も多くは1、2分のニュースに収められます。一方で、実際の一般質問や記者会見は30分~1時間にも及びます。多くの方は意識せず新聞やテレビが実態を報じていると思い込んでしまうかも知れません。しかし、新聞やテレビが提供するのは一部分を抜き出し加工した情報であるという事実に留意が必要です。

◇1次情報の重要性
そこで重要となるのが1次情報と呼ばれる大元の情報です。YouTubeに掲載してある議会や記者会見の動画をご覧になった方も多いかと思います。
たとえば、記者会見の動画はどれも再生数が数十万回あり、安芸高田市民以外の方にも広く視聴されていますが、本来的には市民のために発信している情報です。市がどのような施策を進めているのか、記者会見を視聴すればかなり詳細に把握できます。同時に、新聞やテレビがいかに断片的な報道をしているかがわかります。また、記者会見の動画には毎回千件前後のコメントが書き込まれており、そこでも市政に対する世論が確認できます。

◇切り抜き・まとめ動画の有用性
YouTubeなどにある切り抜き・まとめ動画は、新聞やテレビと同じく1次情報を加工した2次情報です。もっとも、多くの動画は10~20分の長さで作成されており、新聞やテレビより実態を捉えている面があります。
試しに「安芸高田市 〇〇議員」「安芸高田市 中国新聞」などで検索すれば、多数の動画が確認できます。字幕を付けたり、解説を加えたりという工夫が凝らしてあるため、1次情報よりも視聴し易くなっているのが特徴です。こちらでも再生数とコメントの多さに世間の関心の高さが現れています。

◇市政の動きの見方
現実問題として、新聞やテレビに頼っていては市政の動きは正確に把握できません。逆に、市民でなくともインターネットメディアを通して、認定こども園の整備、中学校の統合、議会だよりの発行などの問題に詳しい方は大勢いらっしゃいます。市政を考える際には、自分達の問題として、市民一人一人が情報を得ていく姿勢が何より大切です。

■消滅可能性自治体
4月に人口戦略会議のレポートにおいて「消滅可能性自治体」が発表されました。安芸高田市は10年前の発表に続いて該当しています。

◇消滅可能性の意味
「2050年までの30年間で若年女性(20~39歳)の人口が半減する自治体」は消滅する可能性があると定義されています。なお、今回のレポートは2020年の国勢調査に基づいた人口の予測によって計算されています。同じく10年前のレポートは2010年を基準にしてあるため、2010年から2020年にかけて安芸高田市の人口動態が好転しなかったという事実が示されています。

◇未来への投資
ここ数年で未来への投資に注力してきました。しかし、人口動態へ影響するにはどうしても時間が掛かります。だからこそ、5年、10年先を見据えて、今、判断していかなければなりません。これからも市が存続できるかどうか、それを決めるのは現在の私達です。市の未来のために、正しい認識と行動が求められます。

市長 石丸 伸二

■主な動き
・4/3[面談]金行議員と危機管理等について意見交換。
・4/8[議長への書面通知]議会だより、認定こども園について、全員協議会での意見聴取を申し入れ。
・4/10[議長からの書面回]答4月8日付の申し入れを拒否。
・4/18[広島県知事に審査申し立て]「議会だより」の予算が計上された「令和6年度安芸高田市一般会計予算」は、地方自治法に規定される長の予算の提出の権限を侵害しているため、審査の申し立て。
・4/25[総務文教常任委員長への書面通知]認定こども園の整備について、一刻も早く議論を進め事業を再開する必要があるため意見交換を申し入れ。
・4/25[議員への書面通知]先川議員の一般質問終了後の議場の外での問題行動に関して、本人の猛省と議会としての適切な対処を要請。
・4/30[中国放送への公開質問]中国放送のYouTubeチャンネルに投稿されている動画のサムネイルが、印象操作と疑われるため、社としての見解を問う公開質問状を送付。
・5/8[総務文教常任委員長からの書面回答]4月25日付の申し入れを拒否。

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