当院では、主に入院患者さんを対象に発症から早期の急性期リハビリテーションを行い、リハビリテーション科は理学療法、作業療法、言語聴覚療法、摂食嚥下療法などの治療を行っています。
■理学療法
身体の障害によって失われた能力を再び獲得し、早期の家庭復帰や社会復帰を目的として行われます。特に、起き上がる、座る、立つ、歩くなどの基本的な動作の獲得のために、筋力トレーニングや関節運動、動作練習、または電気治療や温熱療法などを行います。理学療法では、呼吸困難のある患者さんに対する呼吸リハビリや、糖尿病の患者さんに対する運動指導なども行っています。
■作業療法
食事、着替え、整容、家事などの日常生活の応用動作を獲得するため、筋力トレーニングや動作練習、または手芸や工芸などの作業を用いて行います。また、利き手の障害がある場合は利き手を反対側に変えたり、自助具と呼ばれる生活補助器具を作成することもあります。肩や腕、指の骨折や関節の手術後の患者さんの筋力トレーニングや関節運動、日常生活指導なども行っています。
■言語療法
脳卒中などの後遺症によることばの障害(構音障害、失語症、高次脳機能障害など)や、様々な疾患や加齢などに伴い飲み込み(嚥下)が難しくなった人に対して、言語聴覚士が評価・訓練を行います。X線を用いて食物の飲み込みの様子を観察する検査(嚥下造影検査)も毎週行っています。
当院退院後もリハビリが必要な患者さんには、引き続きリハビリが継続できるように、退院時に地域の病院や施設と密接な連携も図っています。
問合せ:尾道市立市民病院
【電話】0848-47-1155(代)
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