地域がつながる、次世代につなげる まちづくり
協働によるまちづくりを基本に市民や地域が主役となるまちづくりを進めていくため「尾道市協働のまちづくり行動計画」を策定し、取組を行っています。
今回は、浦崎町と久保地区の取組についてご紹介します。
■浦崎町での取組
浦崎町では、令和4年度に講師を招き3回の「地域づくり座談会」を開催し、町内各区や諸団体の枠を超えた仕組みの検討など、持続可能な地域づくりに向けて、世代を超えて住民同士で話し合いました。その後も話し合いを続け、令和5年度は活動状況の報告会を実施し、地域住民で意見を共有しました。
講師の櫻井常矢さん(高崎経済大学教授)からは、地域の課題が多様化・深刻化するなか、地域のくらしを支えるためには地域の力が必要不可欠である、事業や活動そのものが「地域づくり」ではなく、多様な世代が話し合い、地域の課題に対し「本当に必要な取組は何か」考える場を持つというプロセスが「地域づくり」であり、「どんな地域にしたいのか」「何のための活動なのか」を共有していくことが重要である、といったアドバイスがありました。
講座の参加者からは、継続して交流・話し合う場を望む声が多数ありました。
■久保地区での取組
久保地区では、令和5年度に久保地区社協の主催により「地域づくりグループワーク」を開催しました。
立石克昭さん(府中明郷学園学校運営協議会会長)を講師に迎え、「地域の中に学校を、学校の中に地域を」をテーマに、コミュニティ・スクールの取組事例や、地域の大人が子どもを支え育てる、若い世代が地域に愛着と誇りを持てる地域づくりについて講話がありました。
また、内海慎一さん(コミュニティデザイナー)の進行により、「地域の自慢」や「地域への希望・期待」などのテーマでグループワークを行いました。
人口減少や高齢化、住民同士の交流の機会が減る中で、地域住民がまちについてのそれぞれの興味・関心・考えなど、世代を超えて認識を共有し、久保地区での地域づくりへの機運を醸成するきっかけとなる場となりました。
■これからの地域づくりに向けて
全国的に人口減少、少子高齢化が進み、ライフスタイルが変化するなかで、地域活動の担い手不足や地域課題の多様化など、地域を取り巻く環境は大きく変化しています。多様化・複雑化する課題をより効果的に解決していくためには、町内会・区長会や地域団体、市民活動団体などの多様な主体が、これまで以上に連携を深めながら取り組んでいく必要があります。
まちづくりの主役は、市民一人ひとりです。一人ひとりの想いを実現し、よりよい地域としていくために、まずは出発点となる身近な地域コミュニティや市民活動団体の活動へ参加してみませんか。
尾道市では、地域住民が主体となってこれからの団体(組織)や行事のあり方、地域の将来像などについて真剣に「話し合う」場の創出をお手伝いするために、地域のニーズに合わせたまちづくりの専門家を派遣する取組を行っています。
詳しくは、担当課へご相談ください。
問合せ:政策企画課
【電話】0848-38-9435
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