市は「庄原市財政状況の公表に関する条例」に基づき、毎年予算の執行状況や決算、財政の健全度を示す基準について公表しています。
今回は、令和5年度決算や健全化判断比率、令和6年度上半期の予算の執行状況についてお知らせします。
より詳しい内容は、市ホームページに掲載していますのでご覧ください。
※金額は万円未満を四捨五入していますので、内訳の合計は必ずしも一致しません。
■各会計の令和5年度決算状況
▽一般会計・特別会計
一般会計の実質収支(黒字となったお金)のうち、2億5,000万円は財政調整基金(貯金)へ積み立て、残り2億3,195万円を令和6年度に繰り越しました。
▽企業会計
■市民一人当たり決算額(総額102.1万円)
(令和6年1月1日現在の住民基本台帳人口32,005人)
■一般会計決算の状況について
令和5年度は、中東情勢の緊迫化による原油価格の高止まりや、諸外国との金融政策の違いによる円安を背景に、依然として続く物価高騰の影響を受けた市民生活や事業活動における負担を軽減するため、国の臨時交付金などを活用し、経済対策を実施することで機動的に対応しました。
また、本市の最重要課題である人口減少対策など、10年先のまちづくりを見据えた各種事業を着実に進めた一方で、庄原市民会館および庄原自治振興センター大規模改修事業の完成などにより、歳入が332億8,194万円(前年度比10億6,774万円減)、歳出が326億7,718万円(前年度比6億6,002万円減)と、いずれも前年度より減額となりました。
■一般会計歳入
▽歳入のポイント
・固定資産税の増…市税
法人市民税は、コロナ禍からの回復により903万円の増額となりましたが、個人市民税が前年度比1,146万円の減額となったため、市民税全体で243万円の減額となりました。一方で、固定資産税が大規模な太陽光発電施設の稼働などの影響により4,308万円の増額となったほか、入湯税の増額などにより市税全体では4,785万円の増額となりました。
・特別交付税の減…地方交付税
普通交付税は、新焼却施設に係る借入金の償還開始などにより、市債の償還に対する算入額の増額や経済対策事業などに必要な財源を措置するため、前年度比1億2,699万円の増額となりました。特別交付税は、除雪経費の減額などにより2億2,098万円の減額となり、地方交付税全体では9,399万円の減額となりました。
・庄原自治振興センター改修事業の完了などによる市債の減…市債
市債の借入額は、災害復旧事業が5,160万円の増額となりましたが、庄原自治振興センター大規模改修事業の完了による2億8,540万円の減額や、住民告知放送システム機器更新の完了による1億4,280万円の減額となったことなどにより、全体では2億6,574万円の減額となりました。
※( )は前年度比
■一般会計歳出
▽歳出のポイント
・災害復旧事業費の増…災害復旧事業費
災害復旧事業費は、平成30年災害などの復旧工事が進み、全体では8億3,977万円の増額となる36億1,967万円となりました。
災害復旧事業の主な決算内訳は次のとおりです。
公共災害復旧事業(道路・河川) 17億6,830万円
農業用施設災害復旧事業(農道・水路) 13億4,937万円
農地災害復旧事業 4億5,756万円 ほか
・臨時生活支援金による増…扶助費
燃料や食料品価格など、物価高騰の影響を受ける低所得世帯に対する臨時生活支援金5億1,350万円の交付などにより、2億4,810万円の増額となる43億7,583万円となりました。
・市民会館および庄原自治振興センター改修の完了による減…普通建設事業費
市道の落石対策工事など災害防除事業が1億5,860万円、農業水路やため池の整備など基盤整備事業が1億3,105万円それぞれ増額となりましたが、市民会館および庄原自治振興センター大規模改修事業の完了により15億8,156万円の減額となったことなどにより、全体では14億6,873万円の減額となる36億2,747万円となりました。
※( )は前年度比
問合せ:財政課財政係
【電話】0824-73-1129
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